日々是口実 1999年10月〜12月
(上の方が新しい出来事です)
おせちを見に横浜まで行くが、出遅れたため9割方は品切れ。『えっ、○万円?モランボンでデラックスセット2人前+上カルビ追加を3回半食べられるよ』と夫も反対。今年も適当に料理を詰めることにする。
とりあえずクリスマスで盛り上がっているアベック見物でもしようかと、みなとみらい地区へ。
グッチやティファニーの小袋を下げたアベックが未だに多いのに驚く。インターコンチのロビーをうろつけばゲートイン間際の二人連れだらけ(まぁ、ツインしかないホテルだし、海、真ん前だしなぁ)。ふと見れば、しくしく泣いている女の子と、それを必死になだめる男の子...二人の間に一体なにが。帰り際にもう一組目撃、クリスマスに別れるのが流行っているのか?
ロビーを出てパシフィコ横浜方面に向かって歩いていると、なにやら人だかり。よくみると鳥居と祠が。
お姉様方が行列し、順にお参りし、バチ当たりにも御神体にお尻を向けて記念写真を撮っている。横の解説を見ると、
50歳ぐらいのおやぢが放つ寒〜いギャクのような御利益が... 今夜ここのホールで開催される福山雅治のコンサート(同時に写真展も)にちなんだ神社らしい。この御利益を考えついたのが本人でない事を祈るばかり(いや、考えついたのが本人ならそれはそれでOKか?)。
某月某日
甥っ子が入院した。その弟(幼稚園の年長組)の面倒をみるために姉の家に通うことに。
年齢差30歳のため、どう遊んでやっていいのか分からず(向こうも私に対してどう接したらいいのか分らず)初日は膠着状態のまま終わる。
2回目はカラー粘土を持って行ったところ、『幼稚園で習った』とかで見事な”薔薇”を作製。とんでもないロボットとか怪獣とかを作ってくれると思ったのに期待外れ。
3回目。折り紙で、これまた奇麗な”椿”を折ってくれる。
4回目。『二人あやとり』のマスターに熱中する。
別に性差別論者ではないが彼の将来に一抹の不安を覚える。5回目は『リカちゃん』を持って行こうか、それともプラモを持って行こうか熟考中。幼稚園時代にもうちょっと真面目に折り紙、あや取りをやっとけばよかったな。『天才てれびくん』の異様な進化に驚く。
昼頃、テレビを見ていたら、北海道名産『熊カレー』、『えぞ鹿カレー』、『トドカレー』、の紹介をしていた。『んなもん食べたくねぇよぉ〜』と大笑いしながら見終わった後、横浜へお出かけする。
みなとみらい21地区をへろへろ散歩していると、お囃子が聞こえてきた。お囃子に誘われるままインターコンチの玄関口近くの広場に行くと、『全国お土産物フェア』なる催しが。
ふと北海道のコーナーを見ると、
思いがけない突然の再会。
開催最終日の上、終了時間が迫っていたため売り場は大ディスカウント投げ売り状態。1缶700円のところが200円、3缶買っても600円。気が付くと3缶を抱えた夫が、私にお金を出すように指示していた。
しっかし、これほど食欲をそそらないラベルも珍しい。よく見ると鹿も熊もトドも凄くうらめしそうな顔をしている。なんか異様なオーラがただよう缶詰。
『カレーの王子様』に王子様の肉が入っているわけでなし、もちろん『ポケモンカレー』にも... 『いちご煮』にいちごが入ってないのは有名な話だ。精進料理の見立ての美を理解する日本のこと、何か別のものを鹿や熊に見立てているのか、それとも『カニかま』みたいなフェイクものか? いや、これは鹿や熊の餌用カレーかも(猫の餌には猫の絵が描いてあるし)。きっと北海道では観光客がこのカレーで鹿や熊と触れ合うんだわ、きっと...(トドともね)
期待を裏切るリアルな現実。ヒグマって確か日本最強の哺乳類じゃなかったっけ? 肉の出所は『ヒグマ牧場』か? 流氷とともにやってきてカレーにされた日にゃトドも浮かばれまいて。
缶の底にはこんな表記が。ラベルが無い状態でこれを見てカレーを想像できる人はまずいないと思います。お友達にこの画像をだけ見せて、その方の想像力をお試しになるのも一興ですね。『ぬいぐるみの缶詰』なんかが妥当な線じゃあないでしょうか?
某月某日
はいていた短パンのポケットがゴワゴワするので中を探ったところ、くしゃくしゃになった5000円札が出てきた。パニックに陥った頭のまま霧を噴いてアイロンをかけるが...
縮んでるよ〜、どうもお釣でもらった時にポケットに入れていたのを忘れて、そのまま洗濯してしまったようだ。日本の造幣技術は世界一で、火事で燃えても、そ〜っと運んだらOKなぐらい丈夫なものだと聞いていたのにぃ〜。洗ったら縮むのか〜。手触りもゴワゴワだし、もしかしたら2回ぐらい洗っちゃったのかも。あ〜、お店で出して受け取ってもらえるだろうか。ニセ札遣いだと思われたらどうしよう。