日々是口実 2000年7月〜9月

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(上の方が新しい出来事です)

某月某日

オリンピックにハマる。

いや、今まであまり興味なかったんですよ。プロ参加OK、報奨金あり、年寄りやマスコミが『メダルじゃ、メダルじゃ』と(競技している人達は関係なしに)大騒ぎ、といったあたりに『さわやか球児による高校野球』みたいなウサン臭さを感じてたし、もともと私はタイムもの・メートルものの競技ができないのでそういう競技はどれくらい凄いのかわからないし。

せいぜいソフトボール(私の母校の隣の高校は何度も全国制覇した強豪、昔いた職場は、なぜか女子社員でチームが出来るほど学生時代にソフト部出身だった人が多かった。あ、アトランタの直前にはチームと協会でいろいろあったのが、今回はそういうのなかったというか少なくとも見えなかったのがすっきりしてよかった)と、血で血を洗うらしいホッケーのインド対パキスタンぐらいしか観てみようという気がなかったんですよ。

ところが今回は、たまたま目にした板飛び込みの虜になってしまいました。シンクロ飛び込みなんて人間技とは思えないぐらい。(しかし、なぜ一回飛び込む度に小プールというか、ジャグジーみたいなものに入るのだろうか? これがまたみんな嬉しそうな顔で入っていて、男子の時などはまるでハッテンバサウナのよう。いや、本当はハッテンバサウナがどんなもんなのかよくは知らないんですが。)

この板飛び込みのおかげで、芸モノ(とかいったら怒られるかもしれませんが)というか技モノの楽しさ・すばらしさに開眼してしまいました。飛び込み各種、新体操、シンクロナイズドスイミングなど(美しく技が決まったときの柔道、テコンドーなども)。テレビで超一流の大道芸を見せてもらっているようなものですね(なんせ国のお金で鍛えた人達だもんなあ)。気に入ったのはいいのですが、我が家はBSが受信できないので、実は『高飛び込み』は観れず大変悔しい思いをしました。

で、今回のオリンピックといえば、やっぱりというか、とりあえずというか、もう、これは取り上げられずにはいられません。シンクロ(デュエット)で金メダルをとったロシアチームが着ていたユニフォーム。題して『ロシアのイカした水着』。

ロシアの空手?
NHK総合テレビの競技中継から
実はこれは、日本チームに対抗した結果らしい。

で、日本(団体)のがこれ。

ニッポンの空手
NHK総合テレビの競技中継から
なつかしの特攻服テイスト。背中に昇り金竜や竜虎の刺繍があって生地の色がオレンジがかった赤とかなら、なおさらOK。いっそ『喧嘩買います』とか『喧嘩上等』とロシア語で入れると大変イカすかもだ。

ワタシ的にはもちろんロシアに軍配。このデザインは空手というよりテコンドーだろ、とか、いろいろご意見はおありでしょうが、図案化の思いきりのよさ(というかそんまんま)と書体のうさんくささが見事。同じものを日本人が着ちゃうと、ただの『笑いをとりにいった、手抜きデザインの水着』になっちゃうので、外国チームにしか出来ないわざではあるのだが。

日本チームの『空手』水着は、決勝時の『火の鳥』水着とともに製作元のメーカーから限定販売された(確か一着1万2〜3千円だった)とか。もしロシアが『空手』水着を売り出したら、うっかり売れてしまうかも。いや、いっそコスプレイヤーのお嬢さま方(お兄さま方でも可)が、白水着を改造(多分、あなた方の力量をもってすれば、すごく安く、簡単に出来ると思う)してコスプレしてくださるというのもありだが。ほら、ハロウィーンも近いことだし。

おまけ。

ピッツバーグの某スシバー 下手な看板
ピッツバーグのイカした寿司屋。我が家の近所にあったんですが、この書体の怪しさと外装のカラーセンスの不気味さのせいで一度も入ったことなし。帰国したあとで、実は意外とおいしくて安い穴場だと聞いて後悔しました。

某月某日

夏休み、ニューヨークへ行く。ホテルはマンハッタンのエンパイアステートビルの見えるところ。

にせエンパイアステートビルが間近に
なーんてな(そろそろこれは禁じ手だな)、遠くへ行く予算も気力もなく、それでも旅行気分を味わいたくて新宿のホテルに泊まることに。
タイムズスクエア(昼) タイムズスクエア(夜)
ほーら、高い高い。夜景に関してはパークハイアットより綺麗かも。
ガラス清掃のゴンドラ
と、下界を見ていたら窓の外を窓拭きのゴンドラが上昇通過。部屋の中を覗きこまないよう気をつかっている姿がキュート。んー、部屋に背を向けないのは重心の関係なのか、それともやっぱり怖いからなのか。

とことこ歩いて伊勢丹へ。帰りの電車の時間を気にせず買い物ができるのは嬉しい。古書祭りをやっていたので覗いてみたら、やくみつる夫妻を目撃。テレビで見るまんまだあ。奥さんは意外と普通というか、マンガのキャラクターとはかなり違った。

ゴジラのたまご1 ゴジラのたまご2
同じく伊勢丹の地下食品売り場で発見。ふーん、ゴジラの原産地って北海道だったのか。こんなもん飾ってると双子の小美人が取り返しにくるぞ。ってあれはモスラか。割ってもゴジラが入ってなかったら子供泣くぞ〜(入ってたら入ってたで親が気持ち悪くて泣くが)。それにいきなりゴジラが殻を割って出てきてますが、出てくるのはミニラじゃないのか(ベビーゴジラでも可、しかしゴジラって同じ子ゴジラでも、個体差が激しいなぁ)。
スクスク鶏のウー
夜食を買ったらこんなレシートをくれた。『葉っぱのフレディ』、『小熊のミーシャ』そして『スクスク鶏のウー』。本当は『スクスク鶏のウーロン茶燻製』なんですが。

某月某日

近所のお祭り。昨年に引き続き、東京農大応援団の大根踊り(本当は『青山ほとり』というらしい)を見に行く。

東京農大応援団の大根踊り
今年は団長も副団長もスレンダーな若旦那風で、ちょっと迫力不足(むしろ鼓手の方が団長っぽい風貌)。特に大根踊りの時にリーダーを務めた副団長、袴がおなかに落ち着かず(胴にタオルを巻いたほうがいいと思う)、脇の切れ目からトランクス(着物のすそかも)と生足をのぞかせていて、おばさんは大根踊りどころじゃなかったです。今年は猛暑のせいか、大根の葉っぱが衝撃に耐えられなかったようで、踊り終わる頃には丸坊主になっていました。

今年はチアリーダーも参加していたのですが、彼女らの単独演舞はともかく、この応援団員たちと混ざると、あまりにアンバランスでヘン。やはり、学ランは学ランで、チアリーダーはチアリーダーで見せて欲しい。

んで、チアリーダーの演舞が始まった途端、私たちを押しのけて最前列に出てきたジジイが一人。『っんの野郎〜、老い先短いからって許さねぇぞ』と思って睨んでいたら、このジジイ、望遠レンズを装備したカメラでローアングルからチアリーダーの写真を撮りまくる。そしてチアリーダーが引っ込むやいなや、大根踊りを見ずにとっととお帰りになってしまいました。あ、そういう目的をお持ちだったのなら、最初にひとこと言ってくだされば場所をお譲りしたのに。

このお祭り、アベック誘蛾灯といわれる大規模な花火大会などもあって近在の若年男女にとって重要なイベントなんですが、最近は『極真空手演舞』とか(極真ってフルコンタクトで真剣勝負が売り物の喧嘩カラテなのでは?)、この『大根踊り』などの出し物が増えてきて、なんか硬派なお祭りになりつつあります。祭りの名前は優雅なのに。


某月某日

甥っ子と姪っ子、総勢3名を連れてポケモンの映画を見に行く。今年は姪っ子が新加入で『おじゃ魔女』とか『カードキャプターさくら』とかに行けるかも、という期待もあったが、まだ、お子ちゃまなので『やっぱり、ポケモン』なのだそうだ。チッ。

ひとりで3人もの子供をコントロールできるか不安だったが、やはりポケモンの神通力はすばらしく、途中で飽きてグズる気配まったくなし。去年は頭痛(私の)を呼んだ短編(だって、ナレーション以外の登場人物が全員擬音でしゃべるんですよ”ピッカ、ピッカー”とか”クルップ、ピー”とか、もうニャースが出てきて、話し出した途端”ああ、おまえだけが私の友達だよ〜”って思っちゃいましたよ)も今年はなんなくクリアできました。

後日、姪っ子は、テレビCMで『君は・エンテイを・みたか』とやっていると、その度に『みたよ!』と律儀に答えているそうだ。


某月某日

横浜・ランドマークタワーに遊びに行く。

夫が『のど渇いたあ』とグズるのでマクドで一休みしていたら、すぐそばの植木をいじりまわしている親子連れが。『本物かなぁ』、『でも、こんなところに?』という会話も聞こえる。その親子が去ったあと、よーく見ると...

植木蜂に・・・ セミの抜け殻が
枝に蝉の抜け殻が。

この植木鉢の土中にいたのか? 7年も?  鉢の植木ってそんなに長い間もつもんなのか? うーん、謎は深まる。

帰り際にふと見ると、『ランドマークタワー・おかげさまで7周年』の垂れ幕が。うん、年数は合っている。この植木鉢はオープン以来ずっと置いてあったのかも。


某月某日

夫がパソコンを使っていたところ、『カッコン』という音とともに画面が固まってしまった。

ちょっと前にも、頻繁に落ちるようになったことがあり、夫は『ファンを小さくした(ファンの音がうるさかったので交換した)せいで熱暴走したのか?』と疑い、パソコンに温度計を付けて監視したりしていた(温度を見たところでなんの解決になるのかは謎。『何℃で止まる』という統計を取ったところでどうなるもんでもないと思う)。

このときは結局、私が気が付かないうちに夫がつけていたCPUアクセラレーターのクロック数が高すぎたのが原因らしいという結論が出た。

私が昔『CPUアクセラレーターという魔法のような部品があるらしい』と言ったところ、夫は『コストパフォーマンスが悪い。どうせなら少々お金はかかってもマザーボードごと買い換えるのが結局は良い。CPUアクセラレーターを買うなんぞ素人のすることだ』と言い放っていたのだが、乏しい小遣いの範囲内での改造を余儀なくされ、ついに悪魔のささやきに耳を貸してしまったようだ。やはり『金が無いのは首が無いのと同じ(by 西原理恵子)』らしい。 で、とりあえずクロックを少し下げたらずっと安定して動いてくれるようになっていた。

ところが今回はリセットしても立ち上がらない。何度やってもウンともスンとも言わない。そこで筐体のふたを開けたところ、

焦げたアクセラレーター
CPUアクセラレーターが耐え切れずに焼けてしまったらしい。というより小爆発に近いかも。

で、その週末、夫はまた同じCPUアクセラレーターを買ってきた。私は『同じやつ? また燃えるんじゃないの?』と心配するが、『大丈夫大丈夫、今度はあまり負荷かけないから。それにこのパソコンは古い(なにせ買ったのは4年半前だ)から、これしか付けられないんだよ』と言いながら、楽しそうに装着作業にいそしむ夫。そしてしばらくしたとき、『あっ!!』という声が。

折れたアクセラレーター
夫の手にはピンが折れたアクセラレータが。『笑うなー!、けなすなー!』と、幼児のように叫びつづける夫。

こういうときにけなすと逆切れしやがるので、『てめー、作業をするときはきれいに片付けた机の上でやるのが基本だろ!!(横着しやがって、新聞紙の上で作業をしてたんですよ)』とか『だから、CPUアクセラレーターなんてもん、やめときゃ良かったんだよ』とか言わずにとりあえず静観するが、本当は一番怒りたいのは私だ。

だって、カードで買いやがったんですよ、これ。保険も掛けてない新車でいきなり事故って廃車にし、そのローンを3年間払い続けた元同僚の気持ちが、今よく判る、それも自分が壊したならともかく、原因が自分ではないときた日には怒りも倍増しようというもの、カードの請求が来たら、絶対怒り再発だよなぁ。あーんなに反対したのに買うから罰(っていうかなぁ、私も痛いものなぁ、この罰)があたるんだ。

そういえば、昔、職場でプリンターのケーブルか何かを挿し込もうとしてコネクターのピンを曲げたおじさんが、組み立て現場のプロを呼び、曲がったピンを直させようとして、そのプロがピンにとどめをさした(ぺキッと折ってしまった)とき、『おまえ金バッジ(組み立ての上級技能検定に合格すると贈られるバッジ)だろーが』と怒っていた(あたりまえですが、金バッジの検定には『曲がったピンを直す』技能は含まれていません。そんな曲がったピンを直したような部品を使った製品は許されないことになってます。多分)のをなんとなく思い出す、なんとなくね...

そして温度計のついた謎のパソコンが残った。夫は『トホホもの』への一里塚に足を踏み入れたようだ。


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