某月某日

ぼんやりとテレビを見ていると、海フェスタよこはまの一環として横浜港の大桟橋に米軍のイージス艦が入港し、一般公開されるというニュースが流れていた（米軍の艦船が大桟橋に入港するのは横浜開港１５０周年を記念してだそうだ）。

うーん、観に行こううかなぁとも思ったのだが、なんかいろいろややこしそうなのと、雨だったので断念。

週末には自衛隊のイージス艦が来るらしいと夫に言ったところ、『米軍のイージス艦も海自のイージス艦も同じものでしょ』と言われたので（いや、細かいところは色々違うとは思いますけど）、『じゃ、先着何名様しか内部が見学できない米軍のほうのイージス艦は観にいかなくてもいいか』と思ったのもある。

で、週末。横浜港へ。

みごとな晴れ。そして海上自衛隊のイージス艦。

同時に、デビュー間近の砕氷艦しらせ（なにをもってデビューとするかは謎なんですが、まだ目的地に行ってないので。ともかく予算が出てよかったね）も並んで公開。スペックはこんな感じです。

炎天下、それほど並ばずに（煮えそうに暑い日でしたが、大桟橋の独特なデザインのおかげで６割がた日陰で助かりました。というか、水上署のランチに自衛隊のランチやら、神奈川県警の機動隊や自衛隊の警務隊の皆さまの制服祭りやらで、並んでいる間も退屈しませんでした私は）、まず、しらせとご対面。

しらせの救命ボートのすぐ近くにはこんな表示が。

これはボートに乗れなかった場合のものだと思われるのですが、サメに注意って、寄ってきちゃうものにどう注意すればよいのでしょう？

ふんどし伸ばしてサメより体を大きく見せよとか？　でも、今や六尺ふんどしなんてしてないしなぁ。自衛隊ではそこのところの教育を受けるのでしょうか？

　

味のあるロゴです。

次はイージス艦。の手前に、ブランド牛肉を扱うお肉屋さんで見かけるような看板を発見。

これは一般公開時用のものなんでしょうか。それとも、普段は艦内か横須賀基地のどこかに掛かっているのでしょうか？

みればみるほどブランド牛の名前のように見えます。

『エヴァの影響？エヴァの影響？』としきりに囁かれていたのがこちら。

　

きりしまから見たしらせ。

結構、自衛官さんのＰＴＡやら同僚やらお友達やらがたくさん来てました。あと、案内の自衛官さんをつかまえて自分の帝国海軍時代の苦労話やら自慢話をとうとうと語り続けるじい様多数。

こちらにもこれが。

ちょっと、フォントが大きいのと行間が広いの以外は、仰ってることは同じ。『衣服を着用せよ』って、みなさん、普段はあまりきちっとしてない格好で働いてらしゃるのかなぁ、というのが私の感想です。

で、左舷側の通路にはこんなものが。

　

喫煙コーナー。

多分このペットボトルは吸殻が燃え上がったときに消火するのに使うものではないのでしょうか、昔、駅のホームにもよくありましたよね。で、下の籠状のところあたりに灰皿をセットするのではないかと。

で、横の貼り紙にはこんなことが。

横須賀市からのお知らせ。母港の地元の決まり事は守らないといけませんね。

通路を挟んだ反対側には、こんな貼り紙も。

まるで、不健康な喫煙をたしなめるような、間逆なはりがみ。

いちばん下のイラストには、甲板上で接触事故が起こりそうな所に注意マークが書かれています。

一瞬、『幼稚園児の工作？』と思ったのがこれ。

　

ラブリーな書体。

前甲板へ。なんだかんだ言ってきましたが、やっぱりイージス艦といえばこれ。

レーダーだらけの艦橋と八角形のこれ。

と、さっきの

という名の最後の砦。

射出口はふたがしてあるようです。

こちらにもキャップが。

今度は右舷側の通路へ。そこに愉快な人形が（多分、救難訓練用）。

　

誰かの似顔絵なんでしょうか。

ここにも喫煙コーナーが。

で、良く見ると、灰皿をセットするらしき場所にこんな張り紙が。

　

イージス・アッシュトレイ・システム！

工場の製造現場で働いたことがある人や、自衛隊の艦船を見学したことがあるかたはご存知だとは思いますが、重要なスイッチやバルブや設備には（下手すると蛍光灯のスイッチにまで）管理担当者の名前が書いてあります。そして、機密が多い自衛隊の設備は、いざというときには機密が漏れないために破壊する、なんてこともあるようです。

そして、最重要軍事機密『イージス・アッシュトレイ・システム』にもこの通り破壊担当者が。たぶん西海岸からやってきた健康オタク米軍関係者が乗り込んできたときには、この機密は抹殺されるのでしょう。

などと思いながらふと振り向くと、案内係の自衛官さんと目が合いました。思わず『やべっ』とごまかし笑いをすると、自衛官さん、すたすたと寄ってらして、『私もこの艦に乗ってもう１年ぐらい経ちますが、これに気がついたのはつい最近なんですよ。一発で気がついた人はたぶん初めてだと思いますよ』と、褒めていただきました。

で、降り口の近くにあった、この日の予定表。

いろいろ読み込むと楽しいです。日の出、日の入り、月の出、月の入り、月齢、満潮干潮の時刻や潮位とかとか。今日は艦長いらっしゃるようです。

この横には、艦に乗っている乗員さんたちの人員配置表らしきものがありましたが、写真は不可な模様でした。防大生の皆さんがたくさん乗船なさっていたようです。

いやいや、色々楽しかったです。

２時間ぐらいしか陽に晒されていなかったにも関わらず、帰宅したとき夫は真っ赤に日焼けしていました。私はアウトドア用の最強日焼け止めと、日傘代わりにさしていた雨傘（赤だったおかげでちび黒サンボ状態）のおかげで無傷でした。初めて日焼け止めの効果を実感しました。いやはや、潮風おそるべし。