日々是口実 1998年出雲旅行編
おばさんは見た!!
八雲立つ神々の国・温泉湯煙美人(嘘)人妻殺人(嘘)紀行
出雲大社の絵馬に込められた男女の情念とは
アメリカで私はいつも夢見ていました。『美味しいタコ焼きとお好み焼き』、『カラオケボックス』、『養老の瀧系の居酒屋』、そして『温泉』。
一方、私の夫はご存知の通りの鉄ちゃんで、飛ちゃん(っていうのか、飛行機と航空会社好き)です。彼が夢見ていたのは『新型車両の電車に乗りたい』(日本って、世界中の鉄ちゃん垂涎の鉄道王国だと思います)、『行ったことのない空港から、利用したことのない航空会社の乗ったことのない飛行機に乗りたい』。
で、行ってきました、ひと月遅れの夏休み。サンライズ出雲(7月に登場したばかりという新型車両、その上こいつは寝台特急だぁ)に乗って島根に行き、温泉で一泊してからJASで帰ってくるという、私と夫の夢を同時にかなえる旅です。
横浜駅から、青くないブルートレイン・サンライズ出雲で出立。帰宅を急ぐ人々(夜の10時過ぎじゃぁ、あまり急いでないか)でごった返す東海道線下りホームに入線して来たサンライズ出雲の車窓には、早くも浴衣姿でくつろぎまくるおじさん、おばさん達。
今回はツイン個室を奮発。なかなかのもんです。
夜中の熱海、なんかさびしい。大阪、ホームで始発を待っているらしい人がちらほら。神戸、なんかビルだらけになっちゃって、三宮の目印だった富士山のビルも無くなってちゃった。もしかするとブルートレインの本当の楽しみは、夜中の街を見ることなんじゃないだろうか?
校庭から手を振ってくれる島根の中坊に手を振り返しつつ、出雲市に到着です。降りた人達がみんな記念写真を撮る撮る。
駅前でいきなり純粋階段を発見。隣のビルはまだ営業中らしい。
次にパチもんベンツのクレーン車を発見。内○鉄工という会社の『内』の字と、『工』の字かT字鉄鋼を図案化したもののようです。
さて、まずはバスで出雲大社へ行こうと駅前のバスターミナルへ。
これは簡字体? ここは中国?( あっ、中国地方ではあるな)
高速ハスってお釈迦様の乗り物?(お彼岸も近いことだし)
出雲ではハコ乗りは乗りハコって言うの?
ハスにハコ乗りするお釈迦さまがいらっしゃるのか、出雲には。バスターミナル横の電話ボックスにはこんなものも。
出雲では日本のネットワーカーみんなの夢、24時間テレホが先行実施されているようです。さぁ、ヘビーネットワーカーよ、出雲へ引越しだ。
それはともかく、バスに乗って出雲大社へ。
神奈中バスに負けじと一畑バスでも車内で傘を売っているのかと思ったら、ビニールでくるんでないし、柄はバラバラだし、だいいち古ぼけてるし。保管期限が切れた忘れ物を貸し傘にしているようです。いいなあ、これ。
約20分で出雲大社に到着。縁結びで有名な神社ですが、結婚しちゃってるので、お礼参りということになるんでしょうか? でも、お金にご縁、仕事にご縁と、ご縁関係ならなんでもOKですよねぇ。
無事、大願成就された方が式を挙げておられました。しかし、出雲大社付属の結婚式場、名前がちょっと...
どういういわれがあるかは判りませんが、結婚式に別れる、切れる、帰るは禁句なのでは?
ところで、縁結びの神社だけあって、絵馬に書かれた願いもそちら方面のものばかり。
ダイアナとは、月の女神の方でしょうか、それともイギリスの薔薇の方でしょうか? どちらにしても『我が物』にするには並大抵でない苦労が伴うと思いますが。ところで、じゅんちゃんって誰?
建築士→フジテレビの大道具さんとしてGLAYに会いたい(急がばまわれコース)のか? それとも建築士→フジテレビの大道具さんが未来の夢、そして今はGLAYに会いたい(願い併記コース)か? この子、14歳なんですが、この子がフジテレビの大道具さんになる日までGLAYはビジュアルを保っていられるか? フジテレビに歌番組があるか?
フジテレビの大道具さんには1級建築士の資格が要るのかは謎。バンドに夢中になって勉強しない子どもに勉強させようと、知略をめぐらす親の影がちらついているような気もちょっとします。
孝幸さん、あの女と結婚しちゃった。でも私は仕事人なんかに復讐を頼まないわ。孝幸さんと結婚したあの女より絶対、ぜ〜ったい幸せになってやる〜っ!! 今、幸せそうにしているあのカップル、このカップルより、いや、世界中の誰よりも幸せになってやるっっ!! 目指すは世界征服だぁ!! 神様お願いっっしますうっ!! 直子さん、前向きで好感が持てます。でも、まだ未練は残ってるみたいです。
夫は『孝幸さんはニューハーフで、直子さんは孝幸さんのお店に先日遊びに行って、おかまバーが大好きになったんじゃないか』と言っています。
具体的な要望がないと、ついこう書いちゃうというのは判るんですが。若さは絶対の価値なのか? いい子ってどんな子なのか? おばさんはちょっと知りたい。
海に向かって『バカヤロ〜!』って叫ぶタイプですね。『信じてください』って、裏切るようなことやったんですか? 私だったら、自分でこう言って自己陶酔する男性は遠慮しときます。ふった時や喧嘩した時、恐そうですから。
お母さん落ち着いて下さい。最初のうちは冷静だったのに、色々思い出すうちにキレちゃったようです。それとも良縁は自分に、そして邪魔になる我が子はさっさと結婚して欲しい、ってことでしょうか。
そうかい、そうかい、頑張れよ。
で、出雲大社を後にしてJR山陰本線で玉造温泉へ。
LCLの海。そして、シンジ。
玉造温泉に到着。温泉といえばストリップ。ありました。今でも営業中かどうかは謎。看板の年期の入り具合や書体の時代感覚は凄いものがあります。夫は『調査費さえ頂ければ、内部を詳細に調査いたしましたのに』と言ってました。ソープランドも1軒ありましたが、これも営業中か謎でした。う〜ん、どんな踊り子さんやソープ嬢が出てくるんだろう。
温泉旅館の名物といえば、ノックとともに返事も聞かず乱入してくる仲居さん、お布団敷きのおじさんチーム、100人規模の大宴会、酔っ払って浴衣を全開にしたおじさん、早朝から温泉につかりまくるおばさんなどが名物ですが、旅館で派遣がお願いできる謎の集団『やとな』とは一体? 仲居さんに訪ねてみたところ、『歳を取ったコンパニオンさんですよ』と教えてくれました。『歳を取った』って幾つぐらいからなんでしょう? それに『やとな』の語源は、なんなんでしょう。あんまり関係無いんですが、景気が良い頃の箱根湯本では、金曜、土曜の夕方4〜5時頃に街中を歩いていると、芸者さんやコンパニオンさんを満載したマイクロバスを頻繁に見かけたものです。
で翌朝、テレビのニュースを見てみると、台風5号は関東地方を通過したとのこと。羽田行き飛行機の欠航は午前中だけで、私たちが乗る午後の便はちゃんと飛ぶようなので、安心してJASに電話もせず空港へ。
空港行きのバスに乗るためにもう一度寄った出雲市内にて発見。落語の世界では、どじょうが豆腐に潜り込みますが、出雲では龍(ヤマタノオロチらしいんですが、頭が一つしか無いんで違うかも)が潜り込んじゃったようです。それもピラミッドに。
なぜかAMラジオをかけっぱなしのバスに乗って出雲空港に到着。
私たちの乗るはずだった飛行機は、出発時刻が未定になっていました。台風は通り過ぎても、午前中の混乱が尾を引いて機材繰りがうまくいってないようです。どうしよう。
が、2時間20分遅れで出発の前便に振り替えてもらえたおかげで、予定より5分遅れただけで飛行機に乗れました。夫は初めて乗るJASと出雲空港に大喜び。私はJASジェニー人形(機内でしか買えない)を買おうと思ってたんですが、乗った便には積んでなくて買えませんでした。ちぇっ。スチュワーデスさんは『お知り合いの方が近々お乗りになるとかはございません?』とか『ご連絡先を伺えれば、ご連絡さしあげますが』と言ってくれたんですが、JASには当分乗ることがないだろうし、なんか、わざわざ連絡して貰うのもなぁ、と思ってあきらめました。搭乗券の半券があったら羽田で買えるようになってればいいのにぃ。
JASのスッチーさんとしゃべりたい方、JASジェニーを話題にすれば、結構気楽に話し掛けられますよ。ただ幹線だとちゃんとジェニーちゃんを積んでいる可能性が高いので、買わなきゃなんなくなりますが。限定1万体なんだそうで、そろそろ(98年9月中旬現在)無くなりそうなんだそうです。
で、結局羽田でJALバービーを買って帰った私でした。