日本の歩き方

お辞儀



 
BOWING The main form of greeting is Japan is the bow rather than the handshake. Although, at first glance, it may seem simple enough, the bow - together with its implications - is actually quite complicated. The depth of the bow and the number of seconds devoted to performing it, as well as the total number of bows, depend on who you are and to whom you're bowing and how they are bowing back. In addition to bowing in greeting, the Japanese also bow upon departing and to express gratitude. The proper form for a bow is to bend from the waist with a straight back and to keep your arms at your sides, but if you're a foreigner, a simple nod of the head is enough. Knowing foreigners shake hands, a Japanese may extend his hand, although he probably won't be able to stop himself from giving a little bow as well. I've even seen Japanese bow when talking on the telephone. Although I've occasionally witnessed Japanese businessmen shake hands among themselves, the practice is still quite rare.

Quoted from P.28, "Frommer's Japan, 3rd Edition", Beth Reiber with Janie Spencer, Macmillan, Inc., USA, 1996.

お辞儀 日本では挨拶の主流は握手ではなくお辞儀だ。 簡単に真似できそうに見えるが、実は複雑で奥が深い。相手が何者で自分とどういう関係にあるか、そして相手がどうお辞儀をしているかに応じて、どのくらいの角度でお辞儀をするか、何回お辞儀をするか、そしてどのくらい長く続けるかが変わってくるのだ。 また、人と出会ったときだけでなく、見送るときや、 感謝の意を表わす場合にも日本人はお辞儀をする。背筋を伸ばし、両手を体側から離さずに上体を腰から曲げるのが正しいお辞儀の仕方だが、 外国人は肯くように頭を下げるだけでもかまわない。 外国人は握手をするものだということは日本でもよく知られているので、手を差し出してくる日本人もいるが、握手しながらついお辞儀してしまうのを止められない人が多い。 電話で話しながらお辞儀をしている日本人を見たこともある。 日本人ビジネスマンどうしが握手しているのをたまに見かけることもあるが、まだまだ稀だ。

(訳:ピンキィ君の夫)

そういえば昔勤めていた会社で、おじぎしながら握手しようと手を差し延べて突進していく同僚を見て、『ドスで刺そうとして向かっていく鉄砲玉みたいで恐い』と評した人がいました。

確かに目は相手を見据え(相手が外国人だと焦点がふらついてヤバさ倍増)、口にうっすらとほほ笑みを浮かべて(またこの笑顔が、度胸をつけるためにクスリかお酒を飲んでるみたいで恐い)小走りに向かっていく姿はまさに『鉄砲玉』。この上に名刺を取り出そうと内ポケットに手を入れていようものなら、『拳銃を取り出そうするヒットマン』で、下手するとアメリカあたりでは撃ち殺されそうな感じですね。

私は運がいい(?)ことにガイジン嫌いだったため、ガイジンさんが握手を求めて近寄ってくると、のけぞって逃げていたので『おじぎをしながら握手する変な日本人』はならずにすんでいたようです(いや、これはこれで問題があるが)。

私もOLだった頃はお辞儀の練習(内勤だったので、30度と45度ぐらいのお辞儀を月に1、2度する程度しか出番がなかったが)をし、『土下座以外、頭を下げるのはタダ』という信念のもと頭を下げてきましたが、にこやかにお辞儀をしておいて、相手(嫌な奴が)が視界から去るやいなや凄い表情になったり、嫌な奴とにこやかな声で(でも顔では凄い表情をしながら)電話をしたりしていたもので後輩達には『大魔人』『竹中直人』と呼ばれていました。

なんか、こういう生活を続けたせいで、今や他人の笑顔やお辞儀の裏を読んでしまう、つまらない人生を送っています。そうすると、最近多い無愛想な若者って実は、他人の笑顔やお辞儀を心の底から本物だと思っている幸せな人達なのか?と思う今日この頃です。
 


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