日本の歩き方

文楽


能歌舞伎

文京区?

From P.268,269, "Eastern Standard Time", Jeff Yang, Dina Gan, Terry Hong & the staff of A.Magazine,
Metro East Publications, Inc., Houghton Mifflin Company, U.S.A., 1997

「ご近所写真館」の方にしようかどうしようか、と迷ったあげく、「日本の歩き方」に入れました。東京には、文楽を上演している所が国立劇場以外にもあったんですね。しかも文京区に。不勉強な私は知りませんでした(はっきりと間違っているとは言わない私)。

この日本三大芸能のうち、能と歌舞伎はかろうじて見たことがあります。

能は、バブルの頃に爆発的に普及したような気がする「薪能」でした。バスしか通わぬ山中。煌煌と冴える月。どんどん冷えていく腰。「市役所に知り合いがいないと抽選にも当たりにくいのよ」と恩を売られ(何のための抽選だ)てまで入手したチケットでしたが、もう二度と行くまいと心に誓いました(薪能は、ですよ)。私が成人を迎えた街では、成人式の出し物として街の伝統芸能の狂言が上演されます。ところが会場内はすでに同窓会同然の無法状態、狂言なんか誰も観てません。熱心に観ていたのは、市役所の職員になっていた同級生達(なぜか最前列に陣取っていました)。外へ遊びに行こうと誘うと「明日説教されるから」と断られてしまいました。

歌舞伎は国立劇場で「鳴神」の通しを見たのが一回だけ(翌日、会社で「歌舞伎観てきた」と言ったら、パートさんに「何着て行ったの?」と聞かれ、「セーターとスカート」と答えたら絶句されてしまいました)。その時、尾上辰之助さんのファンになろうと決心したのですが、残念なことにそれが最後の舞台になってしまわれて、それ以来歌舞伎には行っていません。

それから、私が卒業した高校には「人形浄瑠璃部」というのがありまして、榊原郁恵さんが在籍していました。私の在学当時、学校のご近所には森村誠一さんが住んでらして、取材とかで授業を見学に来られたこともあります。駅向こうには小泉今日子さんも住んでいたとか。近くの別の高校(一流進学校として有名なとこ)は名取裕子さんの母校で、「もの凄い美少女がバス停に佇んでいるのをよく目にするので気になっていたら、数年後に女優デビューしたので、やっぱりと思った」という思い出話を先生から聞いたりしたものです。中村あづさ伝説(近くの某大学秘書科の出身)はもうちょっと後の話。よく行ったピザ屋さんでは、柔道の山下泰裕さんが記録を作ったとか作らなかったとかが話題になっていました。

会社に入ると、芸能人と同級生や親戚だった人間がいるわいるわ。三沢で小比類巻かほると同級生だった子とか、ZARDのボーカルと秦野で同級生だった子とか(曰く、彼女は「すんごいイヤな奴で、何かと『私は絶対スターになってやる』と言ってた」)。一番凄いのが入江侍従長の親戚。そのルックスから「麿」と渾名してたんですが、まさか本物とは思わなかった。ちなみに、私の夫の妹の旦那さんのお姉さんの旦那さんのお父さんのお兄さんは、大江健三郎氏です。親戚と言うには、あまりに無理がありますね。


日本の歩き方の目次へ戻る

海の家トップページへ戻る