日本の歩き方

茶髪


The young follow the latest American and European fads. A recent, particularly Japanese trend among teenagers and those in their twenties is chapatsu ("tea hair") - dying one's black hair brown. Both sexes, it seems, favor brown-haired dates (more casual and individualistic) but seek out black tresses (more serious) for potential spouses.

Quoted from p.74, "Passport JAPAN", Dean Engel & Ken Murakami, World Trade Press, USA, 1996.

日本の若者は、欧米の流行を追いかけている。近頃、十代・二十代の間では「茶髪」、つまり髪を茶色に染めることがトレンドになっている。男女とも、遊び相手には茶髪がいい(軽くて個性的なので)けど、結婚するなら髪を染めていない相手に限る(真面目だから)、と思っているように見える。

(訳:ピンキィ君の夫)

そうか、それでSMAPの中居君は茶髪をやめたのかぁ。あの中で一番結婚願望ありそうだもんね。私の友人のお母さんは「中居君、髪の毛茶色じゃなければもっと良いのに」言っていたそうです。今頃喜んでいるかな。

私の母は白髪にヘアマニュキュアした結果、「よく見ると青い頭」になっており、電車で乗り合わせたコギャルに「おばさん、カッコイイ。どうやったらそんなになるの」と聞かれ、「これ、生まれつきなのよ」と答えてコギャルを喜ばせておりました。この母は、私達を育てていた頃は半端でなく厳しく、教育のポリシーは「お前達は金づるなんだから、変なのにひっかかるんじゃない」でありました。で、私の夫を初めて見た後の最初の一言が「頭染めてるの?(パーマをかけて傷んでいた) あの頭、パンチなの?(私もそう思っていたがパンチではなかったらしい) ふーっ(ため息)」でした。ことほど左様に茶髪は世のお母さん方に評判が悪いです。でも、夫の母は、結婚前にパーマをやめた息子を見て「あれ似合ってたのに」とがっかりしていました。うーん。

コスプレの写真とか見ていると、「頭を染めて(またはカツラで色を変えて)眉染めず」が多くて、ちょっと変です。これじゃ、場末のキャバレーにいる「ニセ金髪」と同じだぞ。1日だけのことなんだからポスターカラーでも塗って眉毛も色変えろよ、とか思います。あと、ゲーム雑誌で見たコスプレ衣装の通販広告、「第3新東京市第壱中学校制服:サイズS〜XL」。おい、XLとは何事だぁ! コスプレって「登場人物になりきる事」じゃなかったのかぁ! デニーロを見習って少しは絞れ! 本当に大好きでやってるんならそれぐらい出来るだろう!

なんか、コスプレと茶髪って似てるかも。それとも、そう思うのは私がおばさんだから? 私の高校の卒業アルバムには、シャアとセイラのコスプレをしている同級生が写っている。一人は知り合いだが子供はいない。もう一人は、私達の世代の普通の人生を歩んでいれば、そろそろ小学校に上がるぐらいの子供がいる筈だ。子供にこの姿をどう説明しているのか知りたいぞ。アルバムは封印されているのか、それとも子供も立派なコスプレイヤーになっているのか。きっと70年代前半に青春を送った御両親方も、同じ悩みを抱えておられるに違いない。


日本の歩き方の目次へ戻る

海の家トップページへ戻る