日本の歩き方

永平寺


Eihei-ji is nestled in a thick forest of pines that filter the light into smoky rays. A stream gurgles along the pathway as you make your way to the main entrance. Cross a half-moon bridge guarded by a leonine gargoyle and enter into the Grand Reception Hall, a room of 300 tatami mats dominated by a huge sumi-e mural of Mout Fuji. Here you are given a very informative map and pamphlet on the temple complex. Make sure to ask for one in Japanese as well, which is numbered the same as the English pamphlet and comes in handy for asking direction. You are also instructed to read the temple rules, which along with other points inform you that drunks will be expelled, not to take photos of the monks, and to be quiet at all times. Notice that Westerners walk around in mute silence while Japanese tourists and even the monks walk around laughing and talking.

Quoted from p.433, "JAPAN HANDBOOK, Second Edition", J.D.Bisignani, MOON Publication Inc., USA, 1993.

永平寺は、陽もかすかにしか射し込まない深い松の森の中にある。さらさらと流れる川に沿った道を進み、大きな桶嘴のついた半月状の橋を渡って総受所に入る。総受所は三百畳あり、ぐるりの壁は巨大な富士山の墨絵になっている。ここで詳細な地図の入ったパンフレットが手渡されるのだが、日本語版のパンフレットも一緒にもらっておくことを忘れずに。日本語版にも英語版と同じ番号がふってあるので、道を尋ねるにはこちらの方が便利なのだ。総受所では、注意事項をきちんと読んでおくようにと言われる。酔っ払いは追い出されるとか、僧侶を写真に撮ってはならないとか、常に静かにしておくことなどとある。西洋人は押し黙って歩いているのに、日本人観光客は(時には僧侶さえも)談笑しながら歩いているのに注目。

(訳:ピンキィ君の夫)

そうなんですよ、日本で英語版のガイドブックを見せられても、解読するだけで時間がかかっちゃって困るんですよ。逆もまた真なりなんですけど、そこんとこ解ってないガイドブックの何と多いことか。私の友人がニューヨークに旅行したとき、タクシーに乗り込んで”エンパイアステートビルディングまで行ってくれ”と言ったら、発音が悪かったのか何度言い直しても通じなくて困ったそうです。最後の手段だとばかりに、ガイドブックの地図を広げてエンパイアステートビルを指差してみたら、地図にはカタカナしか書かれていなかったので役に立たなかったと嘆いていました。

静粛にすべき場所で騒ぐ団体旅行者というのは、確かに迷惑なもんです。けど、日本のお寺、とくにメジャーなお寺というものは昔から、昼間は観光地で、早朝と夜間のみ宗教活動の場として機能する事になっていますよね。門前町には精進落としとか称して色町やらなんやらあるし。アメリカには観光資源になるような教会がないから、異様に感じるのも無理ないか。関係ないけど、もの凄い雷雨の日に法隆寺へ行った時、境内を歩いていたお坊さんの一人が「ひゃー、わし、雷だけはかなんわ」と言いながら通り過ぎて行ったのが印象的でした。こういうのもアメリカ人の目から見たら「変」なんでしょうか?


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