日本の歩き方

格安W杯観戦


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ワールドカップ観戦者のための日本ガイド

日本は初めて? 試合を観に来たけどおカネがあまりないって?
節約のヒントをいくつかご紹介しよう。

サラリーマンの隣に座って話し相手をすると、ビールをおごってもらえる。

トイレにこもっていれば新幹線にタダ乗りできる。

どこで寝てもOK。

電車の自動改札は、前を行く日本人の後ろにぴったりついてくぐればよい。

レストランの外にあるテーブルに置いてある食べ物は、店がもう要らないものだから自由に持っていってかまわない。

(訳:ピンキィ君の夫)

Quoted from P.6-7, "Japanzine" June 2002, The Alien, Japan.

日本で発行されている日本在住ガイジンさん向けの雑誌から。

"Japanzine" June 2002
ワールドカップを観に初めて来日したガイジンさんが真に受けると面白いよね的なノリなんで、あくまでも冗談として書いてあるんですが、二、三は本当なのが混じっているのがなんとも。

ワールドカップ開催中は、ガイジンさんが路上で寝てても結構みんな平気でしたが、今は確実に通報されます。路上で寝たければダンボールの組み立て方を覚えてから来やがれ、って感じですかね。

ビールはねぇ、昔は確実におごってもらえましたけど、今は、みんな警戒心強くなっているので、確実におごってもらう為には、う〜んと、ガイジン馴れしていない土地に行くか、ガイジン好きが大勢集まっているところに行くといいかも知れませんね。

この雑誌には、こんな記事も。


Quoted from P.11, "Japanzine" June 2002, The Alien, Japan.
日本語学校では教えてくれない日本語
「クレヨンしんちゃんで覚えた言葉」

「クレヨンしんちゃん」とは、日本で大人気のマンガだ。大人を馬鹿にして怒らせることが大好きな5歳児・野原しんのすけがまきおこす騒動と混乱の数々を描くこのマンガに比べると、「シンプソンズ」などは、まるで「ファミリーサーカス」(訳注:米国のほのぼのファミリーマンガ)のように見えてくる。アニメにもなっているが、しんのすけの喋り方やセリフを何万人という日本の子供たちが真似るため、子を持つ親達にとって頭痛の種になっている。例えば、次のようなフレーズが出てくると親達は頭を抱えてしまうのだ。

三段腹 ― ある日、しんのすけの母親が、彼がいかにバカでグータラであるかの証拠を並べたてて、しんのすけを泣かせようとした。もう少しで泣き出しそうになったしんのすけは、完璧な勝利をもたらす単語をとっさに思いつくことができた。母親の腹を指差して「三段腹」と言い放ったとたん、母親は急に泣き出し、ひと言も言い返せずに逃げていったのだ。「n段腹」のnは、腹の周りの贅肉の段の数を表す。つまり「三段腹」なら、腹に三つの段があることをを意味する。

自爆 ― 文字の上では「自ら爆発する」という意味だが、他人に悪さをしようとして失敗し、自分で自分にダメージを与えてしまった場合に使われる。和英辞書で「自爆」をひくと、たいていは「飛行機で突っ込むこと」と載っているが、今はもう、そういう意味で使われることは少ない。コミック版「クレヨンしんちゃん」では、友達をプールに突き落とそうとして自分が落ちてしまった子供が泣いているのを見たしんのすけが、冷たく「自爆」と評していた。

ケツの穴が小さい ― このフレーズは、特にお下劣だと名高い「浣腸エピソード」でキモのセリフになっていた。この回でしんのすけは、ひまわり組の中で浣腸を経験したことのある唯一の子供だったのでヒーローになった。「ケツの穴が小さい」は、文字上は「肛門が小さい」という意味だが、日本語では「気持ちに余裕がない奴」や「根性がない奴」、「臆病な奴」を指してこう呼ぶ。

(訳:ピンキィ君の夫)

クレしんの影響はスゴイですよ、バブル期以降に出生した少年のうち、かなりの子(サンプル=私の周辺)が、自分のことを『レ』(オに極端なアクセント)と呼称しています(さすがに”おら”とは言えないらしい)。

でも、しんちゃんに盛んに『おデブ』とか『けつがでかい』とか言われているミサエさんですが、見た限り全然太ってませんよね。幼児によくある『自分のかぁちゃんは世界一みっともなく見えるぞ期』なんでしょうか、しんちゃん。それともミサエさん、隠れ肥満なのか? 脱ぐと凄いのか?

私から見れば、ヒロシさんのほうが男としてどうだかなぁ、と思えるんですけど。離婚してもミサエさんはすぐ再婚(or自立してバリバリ働く)できそうだけど、ヒロシさんはなんか沈んで行っちゃうだろうなぁ。

で、この雑誌には、日本文化の何かひとつを取り上げて、ガイジンさん向けに解説する連載もあって、今回のターゲットは『エアステージ』という、スッチーさんになりたいお嬢さん達が読む雑誌。


Quoted from P.12, "Japanzine" June 2002, The Alien, Japan.
『JALエクスプレス合格者の素顔』と言う記事です。いや、合格して嬉しいのはわかるけど(そして、多分カメラマンさんに乗せられちゃったんだろうけど)、『キャイーン』のポーズ(左端のかた)はやめたほうがいいと思います。それに、こんな写真にOKだすなよ、編集部。

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