日本の歩き方

新宿歌舞伎町


This is one of the more imaginative red-light areas in the world, with 'soaplands' (massage parlours), love hotels, no-pants coffee shops (it's the waitresses who doff their undies, not the customers), peep shows, so-called 'pink cabaret' ('pink' is the Japanese equivalent of 'blue' in English), porno video booths and strip shows that involve audience participation. As you walk through streets lined with neon signs and crowded with drunken salarymen, high-pitched female voices wail out invitations to their establishments through distorting sound systems, and Japanese punks earn a few extra yen passing out advertisements for telephone clubs, where young Japanese men pay an hourly fee for a room, a telephone and a list of girls' telephone numbers: if the two like the sound of each other, they can make a date to meet.

Quoted from p.180-181, "JAPAN, 5th edition", Cris Taylor, Lonely Planet Publications, Australia, 1994.

ここは想像力をかきたてる、世界有数の赤線地帯である。ソープランド(マッサージパーラー)、ラブホテル、ノーパン喫茶(下着を履かないのはウェイトレスであって客ではない)、覗き部屋、いわゆるピンクキャバレー(日本語の「ピンク」は英語の「ブルー」と同じ意味)、個室ビデオ、観客が参加できるストリップなどがある。ネオンがまたたき酔っ払ったサラリーマンでごった返す道路では、おそろしく早口で店の宣伝をする女性の絶叫が音質の悪いスピーカーから流れ、僅かなカネを稼ぐためにパンクスがテレクラの看板を持って立っている。テレクラは若い男性が時間単位の料金を払い利用する場所で、個室には電話と女の子の電話番号のリストが置いてある。相手と話が合えば、実際に会ってデートすることもできる。

(訳:ピンキィ君の夫)

そりゃ、ヌーディストキャンプは裸にならないと立ち入り禁止だものね。でも、これを読んで「おー、そういうモノなのだったのか、これで安心してノーパン喫茶とやらへ行けるぜ」と思ったガイジンさんはちょっと気の毒かな。もうノーパン喫茶なんて歌舞伎町にはないはずだから。おばさんはもう怖くて昼間のコマ劇場にしか行けないっっ。

「ブルー」と「ピンク」、文化の違いですね。赤や朱鷺色の腰巻きを色っぽいと感じてきた日本人と、黒のガータベルトやキャミソールを色っぽいと感じる米国人の違いと申しましょうか。

「ピンク」と言えば、ピンク映画。で、ピンク映画と聞いて思い出すのが、フランキー堺が警官役だか税関職員だかの役で主演していた映画。確か、職務に忠実なあまり奥さんとの「子づくり」さえ出来なくなった警官の回復への歩みのを描くもので、同窓会で元同級生達が「ピンク映画(当然ビデオじゃなくてリールのフィルム)」の上映会をしようとしている時にフランキー堺が登場し、何の映画を上映するのかと聞くフランキー堺に元同級生の一人が「ピ、ピ、PR映画」と答えるシーンがありました。奥さん役が春川ますみ、ストリッパー役が太地喜和子、いい映画でした。

あ、でも、おばさんが子供の頃は、いやらしい映画の事を「ブルーフィルム」と呼んだりもしていたものでした。学校の体育館で観る交通安全啓発映画で、事故車がはっきり見えないように、画面にブルーのフィルターがかかって画面が青くなると、必ず「おおっ、ブルーフィルムか」というギャグが飛んでいたものです。

新宿歌舞伎町のうるさいアナウンスといったら数年前なら「テレクラのマハラジャ」の「世界一安い(本当か?だいいち外国にテレクラがあるのか?)、一時間はぁーっぴゃくえん」というのがありましたが、今は何なんでしょう?。渡米直前の頃の看板持ちパンクスはきちっとパンクスの格好をしているのが少なくてつまらなかったです。なんか規制でもあるのかな。


日本の歩き方の目次へ戻る

海の家トップページへ戻る