コタツ
Winter
Two Japanese conventions that make winters warm and snug are the kotatsu and the ofuro. Since most homes have no central heating, the kotatsu has been used for centuries to keep the cold at bay. Simply, it's a low, formica-topped table draped with a thick quilt. Traditionally, a hibachi (charcoal brazier) of burning coals was placed underneath, but modern times have replaced it with an electric heating element. Sit around the table and hug the quilt around you. The Japanese believe that if the hands and feet are warm, then the entire body will be warm. Before retiring, immerse yourself in a steaming hot ofuro and then burrow into your cocoon of thick quilts laid over a futon. Quoted from p.10-11, "JAPAN HANDBOOK, Second Edition", J.D.Bisignani, MOON Publication Inc., USA, 1993 |
冬
日本には、冬を暖かく快適に過ごすための習慣がある。コタツとお風呂だ。 コタツとは、背の低いテーブルにぶ厚いキルトをかけて デコラ板を載せたものだ。ほとんどの日本の家屋にはセントラルヒーティングがないため、寒さをしのぐために何百年もの間、コタツが用いられてきた。昔は中に火鉢を入れて炭を燃やしていたが、最近では替わりに電熱器が使われている。テーブルに足を入れ、キルトを抱きかかえよう。手と足を暖めれば全身が暖まると日本人たちは思い込んでいる。 寝る前には湯気がいっぱいに立ち昇る熱い風呂につかり、 それから布団に潜り込み、厚いキルトにくるまろう。 (訳:ピンキィ君の夫) |
ああ、わかってませんね、こたつのありがたみ。一部主婦のあいだでは『動けなくなるから』と排斥の動きがあるぐらいですが、私の実家ではパンの発酵から、たい焼きやたこ焼きの保温、手乗りセキセイインコの育成(まだ目が開かないうちに親から離し、わら製の入れ物に入れて育てると手乗りになる。その際の保温用。この時は直接、中に放り込まないで上掛け布団と、下掛けの毛布のあいだに入れる。目盛りは最弱)まで幅広く活躍しておりました(これを読んで頭を抱えている家電メーカーさんいらっしゃいますか〜)。セントラルヒーティングよりよっぽど役に立つじゃないですか。
あこがれは掘り炬燵なんですが、あれは『春先の掃除が大変(普通のコタツでも掃除の時、色々なものが出てきますよね)』、『時々、幼児がはまり込む』、『子猫(or子犬)が転落して大騒ぎ』などがあって、大変なんだそうです。普通のコタツでも『お父さん(or娘、息子)が朝まで寝てて、電気代がえらいことに』などということも。最近は猫用コタツまであるらしいのですが、ちっちゃくてかわいいのはともかく、猫はそのサイズで満足するんだろうか?と思います。わたしが猫ならやっぱり広くてぬくい方がいいような気がするので。
なぜ、ここまでセントラルヒーティングの肩を持たないかというと、実はピッツバーグにいた頃に住んでいたアパートメントがセントラルヒーティング床暖房だったのにもかかわらず、設備の古さ(なんせ築50年)とピッツバーグの寒さ(冬は零下10度などあたりまえ)、100平方m以上という広さもあいまって、すごーく寒かったんですよ、電気ストーブを買って、一緒に連れ歩き、足は毛糸の靴下カバー、綿入れ半纏を着込みうろうろする始末。『あまりに寒いので、コタツを送ってもらった(大容量変圧器とともに)』と言う人に大きく頷いてしまったぐらい。
で、あんなに文句たれのアメリカ人は平気なんだろうか?と思って周りを見ていると、冬でもTシャツ一枚とかで屋外をうろうろしてるんですよ。これがなぜか男性に多い。女性もそんなにもこもこじゃないが、さすがにTシャツ一枚じゃないです。アジア系は慨して厚着。う〜ん、狩猟民族の底ぢからというか、北方系の毛深さのなせるわざというか、ともかく寒さに強いようです。