日本の歩き方

ラブホテルU


The Japanese solution for young couples living with their extended families is called the love hotel. About 35,000 of these gaudy edifices - with names like Hotel Candy Box, Palace Versailles and UFO (shaped like a huge saucer with lights that flash in sequence) - can be found across Japan. Guests park in on-car garages (which conceal their license plates) and check in by exchanging money and keys through a slot beneath a covered window, so that no eye contact can be made. The interiors are filled with mirrors, "blue" movies and condoms.

While these hotels are purported get-aways for young marrieds, their peak business hours are between noon and 1 P.M. and from 5 P.M. to 7 P.M. - lunchtime and just after work. Draw your own conclusions.

Quoted from p.17, "Passport JAPAN", Dean Engel & Ken Murakami, World Trade Press, USA, 1996.

親と同居していてプライバシーの無さに悩んでいる若いカップルのための日本式解決方法が、いわゆるラブホテルである。日本全土に合計3万5千軒のラブホテルがあり、ホテルキャンディーボックスとか、ベルサイユ宮殿とか、UFO(巨大な円盤の形をしていて、ライトが流れるように点滅している)などといった名前がついている。利用者は一台ごとに仕切られた駐車場(外からナンバープレートが見えないようになっている)に車を停め、フロントで小さな穴ごしに料金と引き換えでキーを受け取る。誰とも顔を合わせることはない。部屋の中は鏡やアダルトビデオ、コンドームなどであふれかえっている。

そもそもラブホテルは若夫婦が隠れ家として利用するための場所なのに、いちばん利用者が多いのは正午から午後1時までと、午後5時から午後7時まで、つまり昼休みと終業直後だ。これが何を意味するかは各自で考えてほしい。

(訳:ピンキィ君の夫)

では、アメリカの若者はどうしているんだろうかというと、高校卒業と同時に(たとえ進学先・就職先が実家から目と鼻の先でも)親元を離れる人が殆どのようですので、その年齢以上の人は大丈夫でしょう。それより若い青少年の場合はというと、私にはそういうことを聞ける知り合いがいないので判りません。昔見た「ポルターガイスト」という映画では、お父さんが近くのモーテル(エッチな事をする場所ではなく、純粋な宿泊施設)に避難すると家族に告げると、ティーンエイジャーの長女が「ああ、あそこはいいわよね」というようなことを言って、お父さんに睨まれる、というシーンがありました。まぁアメリカの若者もそれなりに苦労しているんでしょう。親元を離れた人にしても、アメリカは単身者向けのアパートが少ないので、学生は2、3人で共同生活するケースが多いようです。そこに異性交友を持ち込んでルームメイトとトラブルになることは珍しくないのだとか。

日本に住んでいた頃、自宅と最寄り駅の間に小さな公園があって、そこを通り抜けると近道だったのですが、その公園は夕方以降には青少年の「逢い引き」スポットと化してしまうので、朝はともかく帰宅時にはなかなか通りづらいものがありました。たまにベンチに人影が見えないので安心して通り抜けようとすると、町内会の集会所の陰でキスしていたりするので気が抜けませんでした。そういえば、駅への陸橋の階段近辺でも、キスしている高校生カップルと週に1、2回は遭遇して、よく睨まれたもんです。私が納めた税金&電車賃が公園や駅の階段を作ってるんだ、納税もせんで学割で電車乗ってる奴に睨まれる筋合いは無いんだよ。


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