風俗店に行く
Pink Phrasebook
For a comprehensive list of Japanese pink vocabulary, please consult
the glossary. However, here are a few phrases to get you going.
Quoted from P.18-21, "Tokyo Pink Guide", Steven Langhorne Clemens, Yenbooks, Japan, 1993. |
風俗店に行くときのための会話集
すぐに役立つフレーズをいくつか挙げておく。詳しい意味は巻末の単語集を参照してほしい。
(訳:ピンキィ君の夫) |
いや〜、もっと凄いのもあったんですけど『普通の主婦のページ』なんで、自粛させて頂きました。まぁ、世の中にはいろいろな嗜好があって、『叩かれる』ことに喜びを感じる人がいるのも知ってますが、うーん、『殴ってくれ』って言われたら、とりあえず、グーで思いっきり顔面を殴っちゃいますけど、それでもいいですか? それがいいんなら別に構わないんですけど。世の中に『アブノーマルな嗜好』がある(いや、ノーマル/アブノーマルの基準をどこに置くかは人それぞれですが、とりあえず70年代の『週刊プレイボーイ』や『平凡パンチ』をバイブルとして、青少年が『正しい』と思った嗜好をここでは『ノーマル』とします)ということを初めてはっきり目の前に突きつけられたのは、やっぱり『風と木の詩』でしたね。実は『風と木の詩』そのものは全然読んでないんですが、学校であれだけみんな読んでりゃもう読んだも同然でしたね。毎週あらすじを話してくれる友人がいたもので(で、私は、その頃なにやってたかというとプラモ作ってました。主にウォーターラインシリーズ。9月に出る『田宮模型の仕事 ビジュアル版3』はぜひ買わねば。最初に作ったのを『赤城』だと記憶していたんですが、この間図鑑を見ていたら『瑞鶴』だったことに気づきました。空母好きだったようだ)。
でも、『ホモ(と一言で言っちゃっていいのか判りませんが)』の世界はすんなり吸収して(?)『パロディ』の名のもと、『やおい』の萌芽期に立ち会って、なにかと男の登場人物同士をくっつけて喜んでましたねぇ。今考えると、そういう世界の奥深さというか、暗黒面というか、全然わかってなかったんですがね。稲垣足穂の『A感覚とV感覚』なんて意味が全然わかんなかったし(いや『一千一秒物語』を読もうと思って買った本の中に入ってたんです。『やおい』の資料じゃなかったです)。まぁ、中坊なんてそんなもんですね。
で、Hit me というか『叩く』方の嗜好は江戸川乱歩の『陰獣』の映画版。あおい輝彦と香山美子が出てたやつです。そこで香山美子が『ヒットミー!!』と叫ぶのが、もう耳に残っちゃって、話の筋なんかすっ飛んじゃいましたね。どうも昔は女を叩くほうが『ノーマル』とされていたらしいんですが。私が『陰獣』を見たときは、男が『女王様!!』といって叩かれる(この情報をいつ頃仕込んだのか、わからない)ほうが『こういうケースのノーマル』だと思っていたので『女叩くのなんか、ただの折檻じゃん』と思ってました。
そして、最終形態は高校で現国の先生が谷崎潤一郎の話をした時のこと。まぁ、フェチといえば谷崎か乱歩かという時代。雑談ついでに先生が『谷崎といえば、うんこ(原文ママ)食べちゃう話がある』と話してくれたのが、確か『平安時代、ある姫に恋をした貴族が、恋慕の情を訴えたがなしのつぶて。そこで、その姫の一番汚いものを見れば恋愛感情が消し飛んで(そこで排泄物までいっちゃうのが凄い)辛さから解放されるだろうと思って、姫の侍女が運んできたおまるを奪いとり、蓋を開けると、そこには伽羅の香りもかぐわしい排泄物が。そのあまりのかぐわしさに、その男はその排泄物を食べてしまうが、実はそれは良くできた贋物だった。そのあまりの対応のすばらしさに、その姫への恋慕の情がいや増すのであった』という話でした。
先生いわく『いや、谷崎のことだから暗に”恋に狂うと、相手のことを、うんこ(原文ママ)さえも食べられるぐらいすばらしく感じる”てことを言いたかったんじゃないかなぁ。実は匂い消しの香水をかけただけのホンモノだったんだよ、あれ』とのたまいました(もぉ、先生って大人なんだからぁ。でも、主人公が女の排泄物ならなんでもOK、っていう男じゃないところが谷崎が”文学”たるゆえんか)。その話をしてるのも聴いてるのも女性。
ああっ、女子高っていいところだったよなぁ。先生元気かなぁ。ある日、よく本を読んでいた私に、ある級友が『なんかHな本図書館にない?(なぜ、図書館?)』と聞いてきたので『谷崎潤一郎なんてどう?』と勧めたところ、二度と相談に来なかったなぁ。満足したのかなぁ。それとも気に入らなかったのかなぁ。
余談ですが受験を控えていた級友が先生に『本を読め』と言われたらしく、『今、どんな本読んでる?』と聞いてきたんですが、その時、丁度読んでいたのが『シャーロックホームズ』。で、素直にそう答えたところ、『それって受験にでるかなぁ』と真顔で聞かれました。ので、『多分出ないと思う』と答えました。彼女、国文の教職課程希望だったなぁ。まぁ、いいか国文なら。
と書いた後で調べてみたら、うんこ(原文ママ)の話は谷崎潤一郎じゃなくて芥川龍之介の『好色』という短編でした。ぜひ、ご一読を。どうも『フェチ=谷崎』の図式が頭に染み付いて、記憶が私に嘘をついたようだ。
[追記] (2006/07/16)週刊朝日を読んでいたら、こんなコラムが。
直木賞受賞おめでとうございます!!いつも、芥川賞も直木賞もニュースで発表された時点で『う〜ん、読んだことないなぁ』とか、『何冊か読んだなぁ』とか『真理ちゃんとか慎ちゃんに選んでもらってうれしいのかぁ? まぁ、お金と看板はうれしいかぁ』などと思うだけだったんですが、もう今年の直木賞はノミネートが発表された時点で13日が待ち遠しくて、6時のTVニュース見ながら『おい、芥川賞とか直木賞はニュースネタにならんのかぁ』と思ったり、その後のニュースで『ああ、発表って夕方なんだぁ』と思ったりで大変楽しませていただきました。
なんせこのかたは、私が唯一エッセイを単行本で(文庫になる前に)買うかただ。エッセイは全部持ってるぞ(小説はちょびちょびだが←すんません)。私はもう、弟様とそのお友達との行く末が気になって気になって仕方ありませんことよ。
まぁ、早稲田の文学部を出た直木賞作家のかたが間違えるぐらいだから、私のような人間が間違っても当然だよなぁ。ということでどうかひとつご勘弁を。