日本の歩き方

奈良公園



 
NARA-KOEN PARK AREA

The park was created from wasteland in 1880 and covers a large area. JNTO publishes a leaflet called Walking Tour Courses in Nara which includes a map for this area. Although walking time is estimated at two hours, you'll need at least half a day to see a selection of the sights and a full day to see the lot.

The park is famous for its deer which provide a cutesy backdrop for photos and are fed by tourists who buy special packets of biscuits for \100 from vendors (you'll get strange looks from the Japanese if, as we saw one misguided gaijin tourist doing, you eat the biscuits yourself). Although they look cute, these creatures, numbering over a thousand, have been spoilt rotten and can be a nuisance.

Quoted from P.416, "Japan" 5th Edition, Chris Taylor & Robert Strauss & Tony Wheeler, Lonely Planet, Australia, 1994.

奈良公園

この広大な公園は1880年代に荒地を開墾して造られた。日本ツーリスト協会が発行している「奈良の散策コース」というパンフレットにはこの公園周辺の地図も載っている。歩くだけなら2時間もあれば十分だが、あちこち見て回ろうとすると半日、じっくりと楽しむには丸一日かかる。

奈良公園は、記念写真を撮るときに素敵な背景になってくれる鹿で有名だ。売店で一包み100円で売っている特別なビスケットを買って食べさせることもできる。筆者らは、そのビスケットの意味がわからずに自分で食べたガイジン観光客を見たことがある。そういうことをすると周囲の日本人に変な顔をされるので注意すること。ここの鹿は、見た目は確かに可愛いのだが、どこにでもうじゃうじゃいる上に図々しいので、邪魔だと感じることもある。

(訳:ピンキィ君の夫)

いや〜、私もやりましたよ、鹿せんべいのティスティング。あれは、5歳の時だったかな。

見た目『炭酸せんべい』なんだけど、味はほろ苦い藁系なんですよ。今はバージョンアップして、もっと美味しく(どう美味しくなってんだよ)なっているかもしれません。少しかじった瞬間、父に『馬鹿、食べたのか...』と言われたのを覚えています。でも、私、間違えて食べたんじゃなくて、鹿が食べるものだとわかった上で『結構美味しそう、もしかしたら美味しいんじゃないか』と思って食べた記憶あり。

でも、それ以降いくら美味しそうでも『アシカの餌用魚』(昔、王子動物園で一皿五十円で売っていた記憶あり)とか『馬(orウサギ)用にんじん』に手を出さなかったところをみると『動物の餌はいくら美味しそうに見えても、おいしくない』ということを学んだようです。

最近は鹿せんべいを売っているおみやげ物屋さんでもちゃんと『鹿のえさ。これは鹿のえさです。食べられません』と書いてありますね。PL法がらみか? 最後の文は『人間は』という主語を補って読まないと矛盾した記述になるし、どうせなら『不味くて食べられません』とでも書けば万全かも。でも、『どうしてそんな不味いもの鹿に食べさせるの!!』なんて人も出そうだなぁ。

この奈良公園の鹿、たしか『春日大社のおつかい』のはずなのに、鹿せんべいをめぐって土産物屋のマダムと熾烈な戦いをくりひろげるわ(ああ、マダム、『神獣』を孫の手で撃退するなんて)、文字通り鹿せんべいをエサに微笑ましい交流をはかろうとする人間を集団で寄ってたかってフクロにするわ(せんべい売りのおじさんに『鹿せんべいを与える際には、鹿せんべい以外の荷物はもたないこと、鹿と目を合わせないこと、与え終わったら手のひらを目いっぱい開いてホールドアップして、もう餌が無いことを見せること』と教わったが、ココはサウスブロンクスかい)、『可愛い鹿さんに餌をあげる!!』と言ってきかない子供に自然の厳しさを教え込むわ、と大活躍しています。

修学旅行や遠足で奈良公園へ行かれた方ならご存知でしょうが、ここで集合写真を撮影する時って、かならず係の人が餌を撒いてなにげに『鹿寄せ』をしてくれるんですよね。もし、奈良公園で撮った集合写真があるならちょっとご覧になってください。なんか『拾い食い』してらっしゃる鹿が必ず写っているはずです。

ここまで激しい食への執着をみせる鹿。でも、ちゃんとした餌ももらってるんですよ。ちょっと前に奈良に旅行に行ったとき、私たちの後ろにリヤカー(野菜くずなどの餌満載)を引いたおじさんが現れたんです。すると、遥か向こうから『ドドドドドド〜』という地響きがして・・・

『ヒッチコックの鹿』状態。いや、こっちまで食われちゃうんじゃないかと思いました。ほんと恐かったです。

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