日本の歩き方

ピーポ君



 
Take a look a the giant cartoon mouse that adorns this page, looking like Tom and Jerry's Jerry with a blue condom on its head. Now try and guess what it represents. Is it an advertisement for a new theme park? A logo for one of Tokyo's hottest new designers? No. Quake in your boots, folks. It's the cops.

This sweet little fellow is in fact the public face of the Tokyo police. He's called Pi-Po chan, Pi-Po being the noise police cars make in Japanese, and wherever you see him, he'll be exhorting you to behave, watch your speed, not drink too much, or face the consequences. Welcome to Tokyo, Cartoon City.

Quoted from P.26, "TimeOut Guide - Tokyo", Penguin Books, UK, 2001.

上にどーんと掲げたこのマンガネズミ、まるで「トムとジェリー」のジェリーの頭に青いコンドームをかぶせたようなこのキャラクターが、いったい何の象徴なのか当ててみてほしい。新規にオープンしたテーマパークの広告? 東京で一番人気のデザイナーのロゴ? いや違う。恐ろしいことに、これは警察のキャラクターだ。

この可愛い奴は、本当に警視庁の公式キャラクターなのだ。名前は「ピーポちゃん」。パトカーのサイレンの音を日本人は「ピーポ」と表すのでそう名付けられた。こいつは、いつ見かけても「交通マナーを守りなさい、スピードの出しすぎに注意、酔っ払って運転しないこと、さもないと重大事故を招くぞ」と説諭している。ああ、ここはマンガ都市・トーキョー。

(訳:ピンキィ君の夫)

ひーっ、毛唐にこんなこといわれてますぜ、警視庁様...でも、これを読んで以来、私も確かにジェリーに見えるように...ああっ、神奈川県民でよかった(神奈川県警のマスコットは これ。いや、彼は彼で、ある年代以上の一部神奈川県民には『チビッグX』とか『にせものビッグX』などと呼ばれてはいるんですが)。

ちなみに日本では『ピーポちゃん』とは呼ばれませんね。男の子なんで『ピーポくん』です(ここらへんの認識の普及には『踊る大捜査線』が多大なる貢献をしたと思われます)。で、もってピーポくんの命名の由来も間違ってます。わりとそう思っている方が多いようですが、本当の由来は是非、警視庁のホームページにある『ピーポくんタウン』でご確認を。

で、この警察(および他のお役所関係)マスコットのはしりのピーポくん、なんと今年で15歳なんだそうで(ここらへんにも少年法改正とのからみが...あるわけないか)、それを記念して、ピーポくんの歌まで出来たそうです。これをきっかけに『ピクルス王子行進曲』とか『ピーガルくん海の歌(是非、『ビッグX』の替え歌で)』とかお役所が作り始めたら嫌だなぁ。絶対、小学校とかの安全教室とかで歌わされるんだろうなぁ。

そういえばまだピーポくんが今ほどメジャーじゃなかった頃、なんか面白いグッズでも売っていないかと思って、京橋の警察博物館に行ったんですよ。ところが、そこに展示してあったのは『殉職警官の血染めの制服』だったりしたもので、『こりゃ、”お巡りさんになりたい〜”と観にきた子供に、”いいか、警官になる覚悟はあるのか〜!! 警官はなぁ、命がけだぞ〜!!”と詰問してるよなぁ』と思ったもんです。いや、大人は『嗚呼...合掌』という気持ちになるんですけど...

で、目当ての売店には、なんか妙に背筋の伸びた眼光鋭い職員のかたがいて、恐くて近寄れませんでした。遠目で見たところ、男女警察官人形が売ってたんですけど、なんか、コケシっぽくて食指が動かなかった覚えがあります。やっぱりここはタカラに発注してリカちゃんでひとつ。


日本の歩き方の目次へ戻る

海の家トップページへ戻る