日本の歩き方

タクシー


Unless you're going to a well-known landmark or hotel, it's best to have your destination written out in Japanese, since most taxi drivers don't speak English. But even that may not help. Tokyo is so complicated even taxi drivers may not know a certain area, although they do have detailed maps. If a driver doesn't understand where you're going, however, he may refuse to take you. (By the way, notice the taxi drivers' white gloves and the way the drivers are always writing things down on a roster - Japanese taxi drivers must write down more information than any other taxi drivers on earth.)

Quoted from p.99, "Frommer's Japan, 3rd Edition", Beth Reiber with Janie Spencer, Macmillan, Inc., USA, 1996.

英語を話せるタクシー運転手は滅多にいないので、よほど有名な場所やホテルに行くのでない限り、行き先を日本語で書いた紙を用意しておくべきだ。しかし、それも役に立たないことがある。車に備えてある詳細な地図を見ても目的地の正確な位置が運転手にわからないことがあるぐらい、東京はとても複雑な街なのだ。行き先が分らない場合、乗車拒否されてしまうこともある。(ところで、運転手が白い手袋をつけているのと、枠線入りの紙にいつも何やら書いているのに注目。日本のタクシー運転手は世界のどの国の運転手よりもたくさんの情報を書きとめているに違いない。)

(訳:ピンキィ君の夫)

私が渡米前に住んでいた日本某市の某タクシー会社の運転手は、行き先がワンメータだと一言も口をききやがらないので、以後、よほどのことがないと乗らないことにしました(私が乗らないくらいは痛くも痒くもなかろうが)。しかし、某市は住宅密集地や重要施設がワンメーターの範囲にしかないことぐらい、運転手ならみんな知ってるだろうに。そんなに嫌ならもっと稼げそうなところへ行けよ、まったく。お金払って嫌な思いはしたくないぞ。

10年前、中国に旅行に行った時に乗ったタクシーは、目的地に着いてからメーターに料金が『パッ!』と出ていました(私が乗ったタクシーがそうだっただけか)。確かホテルのドアマンのおっちゃんが(当時の中国は流しのタクシーは捕まえにくかった。今でもか?)目的地を運転手に告げてくれて、紙に『○元』と書いた紙を私にくれたような記憶が...。ボッタクリに合わないようにとの親切だったのか。いやー、初めての海外旅行だったもんでよく覚えてないや。客席にはバスタオル(かなり汚れていた)が敷いてありました。『車が汚いので客を汚さないためなんだろうか。いや、客が汚いので車を汚したくないからかも』と、姉といっしょに悩みました。余談ですがアメリカでの日本人家族連れと中国人家族連れの見分け方について(別に見分けてどうするってものでもないんですが、ちょっと気付いちゃったもので)。お母さんや子供は、日本人も中国人もおしゃれの度合いがほとんど同じなので、見分ける役にはたちません。そこで、お父さんを見ます。どこの国でもお父さんの普段着は手を抜くことに変わりはありませんが、中国人のお父さんの眼鏡や洋服は日本人とちょっと違います。でも、最近のお父さんは(日本人も中国人も)おしゃれになってきました。では、目を傍らに移してください、おじいちゃんかおばあちゃんがいませんか? いたらその家族は中国の方達です。

アメリカでタクシーに乗ったのは2回だけ、ロスとシカゴでした、両方とも半端じゃなく古いアメ車(外側はかろうじて錆びてない程度)でした。噂に聞いていた運転席と客席を仕切るアクリル板(お金の受け渡し用の穴だけが空いている)がなかったので、『もしかしてここは治安がいいのか、それともこのタクシーは空港→街中専用で、空港から乗るような客は安全だと思われているのか』と疑問に思ったものです。運転手に白人系の人が少ないのも特徴のひとつなんですが、この間、街を走っていたタクシーの運転手さんが頭にターバンを巻いていたのにはびっくりしました。いや、インド人らしき運転手さんはよく見るんですが、ターバン姿を見掛けたのは初めてだったもんで。噂に聞くぼったくり白タクにも幸運にもあったことがありません。夫が言うには、白タクに合わないこつは自力で正規のタクシー乗り場まで、あらゆる勧誘を(旅行会社に迎えを頼んだ場合を除く)振り払ってたどり着くことだそうです(乗り場には係員がかならずいて、変なタクシーは追い払ってあるそうです)。あと、運転手の登録証に書いてある名前を確認して、『○○さん、あとで領収書ちょうだいね』と言っておくと完璧らしいです。

夫がめんどくさがりなので、旅行に出ても殆どの移動は自家用車か、レンタカー(いちいちチップの計算をしたり、ぼられたか心配したり、タクシーが来るか来ないか心配するのが嫌なんだとか)。おかげでアメリカでタクシーに乗った回数と同じだけ乗ったのがレッカー車。私が一緒に乗る時(出先から自宅まで)は陽気な運転手さんにあたるのに、自分一人で乗る時(自宅から修理工場まで)はなぜか無口で不機嫌そうな人にあたると夫はぼやいています。レッカー車にひきずられ(2度目は荷台の上)ている自分のうちの車を見るとなんか、そこはかとない哀愁を感じます。

そういえば、中国でも、オーストラリアでも、アメリカでも制服を着て、営業日誌を書いてる運転手さんって見ないな。リムジンでもない限りみんな私服だったし。


日本の歩き方の目次へ戻る

海の家トップページへ戻る