日本の歩き方

食事のもてなし



 
A traditional Japanese breakfast includes rice, seaweed, pickled vegetables and dried fish. For lunch or dinner, you will certainly be offered sushi or sashimi (raw fish). Both in a desire to offer guests the finest and out of what seems to be a perverse interest in challenging limits, Japanese will sometimes serve visitors very unusual food. Examples include live fish that you must eat while it stares at you, a type of tadpole/lizard that lives in rice fields, and a carefully cleaned - and otherwise poisonous - blowfish called fugu. Regional specialities include the wide (and quite palatable) selection of raw horse meat available in Kyushu.

If you're willing to try any or all of these, the Japanese will be delighted; if not, they won't be surprised. In either case, the best tactic is to thank your hosts for giving you such an unusual opportunity.

Quoted from P.77-78, "Passport Japan", Dean Engel & Ken Murakami, World Trade Press, USA, 1996.

伝統的な日本食では、朝はコメ、海草、野菜のピクルス、干した魚などが出る。昼食や夕食には、スシやサシミ(ナマの魚)も供される。

食事に招いてくれた日本人の中には、ときどきとんでもないものをガイジンに食べさせようとする人がいる。最高の珍味をぜひ食べさせてあげたいと思ってくれていることもあるが、ガイジンがどこまでゲテモノ喰いに耐えられるか試してやろうとしているとしか思えないこともある。例えば、まだ生きていてこっちを睨んでいる魚や、田んぼで獲れるオタマジャクシやトカゲ、それからハラワタをきれいに取り除いた(そうしないと毒にあたる)フグなどだ。地方によってはまた別のものが出ることもある。九州では、多種多様な(そして美味な)馬の生肉を勧められるだろう。

そういうゲテモノを思い切って食べてみせると、日本人は喜んでくれる。また、断ったからといって落胆されたり怒り出したりされることはない。食べるにせよ食べないにせよ、珍しい経験をさせてもらったことに対して感謝の言葉を述べておくこと。

(訳:ピンキィ君の夫)

微笑ましい交流が目に浮かぶようです。日本人でもびびる珍味に箸をのばすガイジンを、わくわくと見守る日本人達。

でも、おたまじゃくしはなぁ。手近かにいたおたまじゃくしを酔った勢いで『これ、日本人がよく食べるんだぁ』といって食べさせたんじゃないだろうか? それとも、アジア人(特に男性)が大好きな『強壮剤』なんでしょうか?(な〜んか見たことがあるような気がするんだなぁ。おたまじゃくし丸呑みしてるおじさん) 変態完了前の動物(蚕のさなぎとか、蜂の子とか)には、変態に必要な栄養分が蓄えられているので強壮にいいという話も聞いた事があるような...

え〜と、ガイジン以外にも若い娘などが『ゲテモノ食いチャレンジ』のターゲットになりますね。おやじっていうのは若い娘がきゃーきゃー言うのが大好きですからね。私なんか会社に入りたての年に何匹のゲテモノと出合ったことか...

そういえば、その会社で外国人実習生が来るたびに上司から申し渡される注意事項(いつ頃からのことか判らないし、事実かどうかも怪しいのですが)として、昔、あるおじさんが、会社に実習に来ていたフランス娘をきゃーきゃーいわそうと(ガイジンと若い娘の結合体で二度『オイシイ』と思ったのだろう)、歓迎会でカエルの焼いたのを注文したところ『ニホンデモ、カエル、タベルノデスカ。オイシデスヨネェ』と丸かじりされ、すずめの丸焼きは『コレ、じびえデスネッ』と喜ばれ、がっかりしたそうです。で翌日、そのフランス娘は周りの人間に『いや、フランスでもカエルや野鳥は食べるけど、あんなグロくて焼いただけのなんてのは出ないわよ。でも、びびってあんなおやじ喜ばせるの悔しいじゃん』と言ったそうです。で、そのおじさん、その所業がしっかり上司に報告されて、きつくお叱りを受けて『実習生がいる間、最北の職場で自分が実習の刑』に処せられたそうです(よく、そのフランス娘に会社が訴えられなかったもんだと思います。っていうか、フランス娘だけじゃなくて日本娘にもそんなことはするなっ、ていうふうにはならんのか)。

でも、フグもゲテモノなのかぁ。フグ刺しはまだ食べてない憧れの食べ物(『誰かおごって』とここで書いとくと、サブちゃんの時みたいに誰かがおごっててくれるかも。フグの一夜干しやから揚げは食べたことあるぞ)。『フグにあたって死ぬ』というのは日本人のあこがれの死に方ですよねぇ(違う?)。でも、フグ毒、死ぬ間際まで意識があるそうなんで、ある意味、嫌な死に方かも。まぁ、どうでもいいけど他国の食文化に文句つけんなよ。

ところで、別のフランス人実習生(男)が私の隣の席に座っていたことがありまして、私がうさぎの人形がついたシャーペンを使っていたところ、『ウサギ、オイシデスヨネ』と話し掛けてきました。私が『えっ?うなぎ?』と聞き返したところ、『ノンノン、アンナ、グロテスクナモノ、タッベマセ〜ン』とかぬかしやがりましたので、『うさぎ食べるほうが残酷じゃ〜ん』と言い返したところ、しばらく自国の食文化のすばらしさについての討論になり、上司に『くっちゃべってないで仕事するっ!』と怒られたことがありました。

そいつは他にも、『ニホンゴノ、オトノヒビキハ、ウツクシクアリマセ〜ン。ヒビキガ、ウツクシコトバハ、ろしあゴ、ツギガ、ふらんすゴ、デ〜ス』とか言ってたなぁ。でもね、その後にやって来たアメリカ娘の実習生みたいに、何にでも『イヤ、イヤ、あめりかノホウガ、イイ。ニホンノ、リョウリハ、リョウガスクナイ。ニホンノ、ギンコウハ、シンセツジャナイ』とか(てめえんとこの銀行もかなりのもんだったぞ)文句ばっかり言うようなことはなかったんで人気はありましたが。


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