日本の歩き方

ユースホステル


If you are planning to eat the hostel supper on the first night it is essential to phone ahead, or arrive early enough to permit the cook to prepare the extra food. Hostel meals are nutritionally adequate but very few are gastronimic delights. A typical meal consists of: 1 breaded pork cutlet (fatty); a portion of shredded cabbage; a piece of fish sausage; miso soup; 3 slices of cucumber; 1/8 of a tomato; 8 french fries; 1/3 of a banana; 1 mandarin orange; 14 pieces of cold macaroni with mayonaise; and as much rice as you can eat.

Quoted from P.103, "Japan: A Budget Travel Guide", Ian L. McQueen, Kodansha International, Japan, 1992.

到着初日の夕食をユースホステルで摂るつもりなら、予め電話するか早めに到着するかして、追加の食べ物を用意してもらうよう是非とも頼んでおくべきだ。ユースホステルの食事は栄養的にはよく考えられているが、美味しいと思えることはほとんどないからだ。典型的な夕食の献立は以下の通り。

    ・トンカツ(脂身が多い):1枚
    ・キャベツの千切り:ちょこっと
    ・魚肉ソーセージ:1本
    ・味噌汁
    ・キュウリ:薄切り3枚
    ・トマト:8分の1個
    ・フライドポテト:8本
    ・バナナ:3分の1本
    ・ミカン:1個
    マヨネーズで和えた冷たいマカロニ:14本
    ・ご飯:食べられるだけ

(訳:ピンキィ君の夫)

なんという食への執着。いちいち数えたのか? それとも、全国どこでもユースホステルでは一律この分量の食事が出るのか? もしそうだとしたら、吉野屋の牛丼みたい。

最近はユースホステルも、建物の改築や食事の改善が進んでるらしいですけどね。いっそ、食べ物に文句ばっかり言ってないで『ジャパニーズユースホステルでダイエット』なんて本でも出して、巨万の富を目指してみてはどうでしょう。

この間、こちらの日本料理店にいった時のこと。隣の席のガイジンさん達(ガイジンは私達か)がアラカルトで注文していたのが、とんかつと、味噌汁と、おしんこの、まさに『とんかつ定食』のラインナップ。おしんこを食べながら、きゃあきゃあ騒いでいたおばさんが印象的でした。日本料理店へ来るような人達は、みんな下手な日本人より箸を使うのが上手だったりするので、私達のほうが緊張します。しかし、とんかつを食べるアメリカ人というのは、本当の日本食を知っているのか、そうでないのか、判断に苦しむところではありますね。

渡米したばかりの頃は、『食べ物が口に合わない』とか言って、5キロほど痩せるのに成功したのですが、馴れと試行錯誤のおかげで、口にあうものがどんどん増えて、体重も元どおりになってしまいました(シクシク)。

米国を旅行する人に、わたくしの貧相な食生活からアドバイスをするならば:

  • 私が食べた中華のファーストフードで、いちばん美味しいと思うのは『パンダエクスプレス』というチェーン。
  • その場で作ってもらうサンドイッチは美味しいけど、パンから選ばないといけないので、パンに詳しくない日本の殿方(私の夫だ)は、その時点でパニックに陥ってしまうので不向き。
  • スーパーのお惣菜は美味しくない(味付けが甘すぎる)。
  • 『ボストンマーケット』というファーストフードチェーンのローストチキンは美味しい(でも夫は嫌い)。ここのセットメニューは、平均的白人アメリカ人家庭の夕食に近いらしくて、週末の夕方になると主婦らしき人が列を作る。
  • 迷った時は『ケンタッキーフライドチキン』のチキンポットパイ。
  • 『アービーズ』(最近は日本にも進出したらしいですね)のローストビーフサンドはとても美味しいが、途中で味に飽きが来るので、おまけのホースラディシュソースは必ずつけてもらう。
  • 『マクドナルド』でダブルチーズバーガーセットというものを頼んだら、普通のチーズバーガーが2個(+ポテト+飲み物)出てくる。
  • 野球場や屋外スタンドで売っているホットドックは、大抵の場合ソーセージしかはさんでくれないので、近くにある(はず)タマネギのみじんぎりと漬物、ケチャップ、マスタードを探すこと(野球場などでいつも心配なのは、この漬物の壷に変な物を混ぜる奴がいないかどうかなのですが)。
  • ポテトスキンフライというものは、かなり肉厚にむいたジャガ芋の皮をあげたもの。『トッピングは何にする?』と尋ねてくるので、『なにもつけないでいい』と言うと、店員さんは必ず『サワークリームもいらないの? タダよ、タダ』と必ず言ってくる。アメリカ人はタダが大好き。

あ、いつの間にか、アドバイスじゃなくてただの雑感になってしまいました。


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