日々是口実 2001年7月〜9月
(上の方が新しい出来事です)
某月某日
夏休み恒例、甥&姪と行く映画鑑賞会。『千と千尋』はそれぞれの家族でもう観に行ったらしいので、今回は『ポケモン』となる。
このポケモン、『これって、ナウシカ?』とか穿った見方をしちゃうのはつまらない大人なので横においといて、とりあえず『オーキド博士の秘密』は知りたくなかったなぁ...(テレビの宣伝でさんざん『オーキド博士の秘密があきらかに!』と言っていたそうで、妹は『秘密』の内容を聞いても全然驚かなかった)
この映画、ピータパンのクライマックスと同じような(真似ではなくて、同じようなシチュエーションというだけだが)シーンがあるんですが、アメリカの子供は(それが伝統化してるとはいえ)応援したり、お祈りしたりするのに、日本の子供って予想するんですよね。『あの木の実だよ』、『いや、涙だよ』、『モンスターがなんとかするんだ』とか。中には『そこの君の案、採用!!』って言いたいぐらいいい案もあったりしてちょっと面白かったです(でも、みんなはずれだった)。
また、この映画鑑賞会のもう一つの楽しみが、他の子供向け映画の予告編なんですが、歓声があがったのが『アギト』と『ハム太郎』でした。で、姪に『ねぇ、おばちゃんと一緒にハム太郎とゴジラ(この二つが併映)観に行く?』と聞いたところ、『ハム太郎はいいけどゴジラはイヤ』って言われちゃいました。これが小学生くらいだと『男っぽいの見るのもかっこいいかも』とか思って見に行く女の子もいそうだけど、まだ幼稚園児にはジェンダーの壁は高いようだ。
東宝さん、1本500円(子供料金)ぐらいでバラ観が出来るようにはしていただけないでしょうか? 『娘がハム太郎を観たいと言ってるけど、ゴジラを観に来た大きいおともだちが恐い』とか心配するおかあさんもいそうだしなぁ(そういえば、母と『千と千尋』を観たとき、後ろの席に座ったのが三木道三みたいな中学生の団体で恐かったなぁ。眉毛剃って金ネックレスして『千と千尋』観にくんなよぉ。もっと不良の気概ってやつを見せてくれよぉ)。
しょうがないので、そろそろ『ポケモン』卒業の甥っ子1号に『ねぇ、ねぇ、アギト観にいこうよぉ』と誘ったら、『イヤだ』とひとことのもとに切って捨てられちゃいました。うちの甥達は東映系スーツものには食いつかずに育ってしまったのだ。
友人達に聞くと、幼稚園児ぐらいの子供にとって『アギトは難しい、クウガのほうが面白かった』らしい。じゃあ、やっぱり『アギト』人気はお母さん方や、大きなお姉さん達が支えているのか? そういえば、最近『ポンキッキーズ2001』のおかげで、イノッチ人気が私の周りでも急上昇中だし。アギト、ビデオになるまで待つしかないのか...
某月某日
元同僚の新生児を見に行くのを口実に、昔の同僚達と会う。同居している舅姑と一緒に北海道へ家族旅行して、思わず『心を鎮めるお守り』を買ってしまった子(旅行中、家族全員が肥ったのに、自分だけ体重が増えなかったそうな)の話を聞き、同居の不安におびえる一同。
ふと、中の一人が『七五三の衣装代が馬鹿にならない』と嘆いた(彼女は4人の子持ち。上三人が女の子、しかも二番目と三番目は双子。で、一番下が男の子。『どうしても男の子が欲しかったの?』と聞いたところ、『この子は、は・ず・みで出来たの。もう、うちのとうちゃん”ジップロック”だからさぁ。この子の名前も”はずみ”にしちゃえばよかったかなぁ』と言っていた)ところ、あっという間にその場で衣装が揃ってしまった(まぁ、同年代の女が7人もいればそれぐらい揃うだろう)。
ところが衣装が揃ったのはいいが、ひとつ心配があるという。一番下の子のお宮参りに行ったとき、一番上の娘がおびえて泣き出したそうだ。『霊とか、何か変なものでも見えるのか?』と思って理由を聞いたところ、
『あの、おじゃる丸こわ〜い』と指差す先に神主さんが...その子はすっかり神社嫌いに。 じゃあ、『陰陽師』好きのお母さんの子供は『安部晴明がいる!!』とかいうんだろうか?今回、子供を産んだ同僚は女の子が欲しかった(今度の子は2人目)のに男の子だったのでがっかりしたらしい。帰り際に玄関の下駄箱の上を見ると、女装をした長男の写真があった(これが凄く似合っていて、かわいい)。
某月某日
夏休み!! 今年も遠くへ行く気力・財力に欠ける我が家は幕張のホテルでのんびりとすることに。予約をしてから、ふと思いついて千葉ロッテマリーンズの予定を確認してみたところ、ちょうどマリンスタジアムで試合がある。夫は前々から『ジョニー黒木が見たい〜』と言ってた(私も見てみたい)し、私は全プロ野球チーム一充実しているというお弁当を見たいと思っていたのでラッキー。
ところが、黒木、予約をとった直後に登録を抹消されてしまった。暗雲が立ち込めるバカンス... 『でも幕張ってアウトレットモールとか、おフランススーパーもあるからきっと面白いよ、それに黒木がいなくても日ハム戦だから運がよければ”まいど〜”が見れるかも』と夫を励ます。
休み直前、『も、も、もしかしたら休めないかも』と夫が言い出して、『母と行く夏休みかぁ〜』と、びびっていたのだが、なんとか休みが取れて一安心(いや、母と行くとうるさいし、こき使われるだしで、かえって疲れる)。
当日、京葉線に乗りいざ幕張に。って、みんな舞浜とか葛西臨海公園前で降りてっちゃって、車内が寂しいんですけど...
とりあえず海浜幕張(幕張って名前がつく駅がJRだけで3つもあるとは知りませんでした)に到着。
ある意味無機質で美しい街、無駄なものがなにもない(食べ物屋さんだけがやけに多いが)、今流行りの精神分析学者に言わせれば、『無機質過ぎて子供が壊れやすい』街かも知れないが、さっぱりしてて私はちょっと住んでみたいです(大人だし)で、泊まったのはここ、駅から一目でわかるこの外見。おかげで迷わずにすみました。
内装はこんな感じです。
アールデコ調らしいです。いや、選んだポイントがそこだったんですけど。ロビーとかレストランはバリバリ凝った内装で、シカゴで泊まった歴史のあるホテルみたいで素敵でした。従業員のみなさんも凄くよく働く人たちばっかりで気持ちよかったです。
一つだけ疑問だったのこれ。アルーデコって、ベッドからお風呂を覗ける様式でしたっけ?
でもって夕方、歩いて千葉マリンスタジアムへ、曲がるところをちょっと間違えて幕張メッセを4分の3周ぐるっと回ることに。パシフィコ横浜と同じようなもんだと思っていたらずっとずっと大きいのでびっくり。しかも全然人が歩いていなくて、たまに車が走っているだけ。これ、車がいない早朝だったら『第四惑星の悪夢』だぁ。やっと、マリンスタジアムに到着。
ところが、球場前がとてもさびしい。中から歓声も聞こえてこない。目の前で球場に入っていく人なんて自転車の子供シートに子供を積んだ短パンにTシャツのお父さんだし(この千葉マリンスタジアム、なんと入り口まん前のベストポジションに自転車がずらーっと停めてある、ある意味、地域密着型球場)...
ん〜、パ・リーグってこんなにお客さんが来ないもんなのか、と思いながらチケットブースへ行くとなんと内野自由席が大人1000円。『まっ、パ・リーグだったらこんなもんなのか』と思ってチケットを買おうとしたら、夫に止められた。何かに気付いたらしい。『相手がジャイアンツ〜!? どうもおかしいと思ったら今日はイースタンリーグの試合だよ。日ハム戦ってなに見間違えたの』と一言。
えっ、そんなのあるんですかい? まぁ、野球は野球だし、いいじゃん(よくないらしい)。夫は『調整で黒木が出てくるかもしれないし、まぁいいか』と自分を納得させた(調整ででも黒木が出るのなら、もっとカメラマンとかテレビ局とかが来てそうなもんだと気づく)。
で、中へ。
しかし、このイースタンリーグ戦が結構面白かったです。エレクトーンなし、鳴り物なし、クリアーに聞こえる野次。『お前も他の球団だったら1軍なのにな〜』とか、『2軍の試合でなに相談してんだよ、終電なくなっちゃうよ〜』とか。でも、おじさん、お客さんの3分の1はたぶん自転車で来てるよ。お客さんもピクニック気分で、手作り弁当持参の親子連れや、『おとうさ〜ん、おなか空いたよ〜、なんか食べたい〜』と嘆く少年(球場でおなかいっぱいにすると下手なフレンチ並にお金かかるよ、坊や)やらで、ほんとのんびり。途中で夫に仕事の電話がかかってきたが、小声でもちゃんと話ができるほどののどかさ。潮風も気持ち良いし、ビールは美味しいしで、なかなか良かったです。
試合の合間に売店へ。品揃えが異様に充実(セ、パ両リーグのアイテムはほとんど網羅しているのみならず、メジャーリーググッズ、特にイチローものがたくさん。ピッツバーグパイレーツの帽子まであった)している。そこで発見したのがこのウチワ。
どうみても、主役は一番上の真ん中の『ピンストライプのユニホーム』にひとかたならぬ思い入れがあったはずのこのかた。
そして、この扱い。お願い伊良部!! 憎まれるほど強くなって。このウチワが『お宝』として扱われるよう頑張って。日本の片隅で応援してるから。
試合終了。球場すぐに横にある広〜い平面駐車場から車がガンガン出て行くところなんか、ほんとにアメリカの球場そっくり(自転車も同じぐらいの勢いでガンガン出て行くのがちょっと違うが)。ここだったら、駐車場でバーベキューをしてから野球観戦も出来るのになぁ、ダメかなぁ。
マリンスタジアム、地元密着型で好感持てるなぁ。今度は是非『船橋市デー』か『エバラデー』に照準を合わせて行きたいです(ベイスターズも『崎陽軒デー』とかやってくんないかなぁ)。ジョニーも早く復活してねっ。
次の日、外出の途中で発見。ああ、日にちを一日間違えていたようです。もう、私ったらうっかりさん!!でも、日本ハム、東京ドームからバスで1時間もかからない幕張で試合するのにホテルに泊まるのかぁ。
幕張駅の前のマリーンズショップを覗く。
『アメリカのイカした帽子』の実物を初めて見ました(遅すぎ)。ところで右のこれ、何て読むんでしょう?アウトレットモールとおフランススーパーにも行きましたが、アウトレットモールはなんか小さいし、ほとんど婦人モノばかりでいまいちでした(アメリカで行きつけだったアウトレットモールがデカすぎたともいえる)。
おフランススーパーは無駄にモノが多いだけで、成城石井や明治屋よりも洋物の匂いが希薄でがっかりでした、ローラースケートで走っている店員さんもいなかったし(えっ、それってデマ?)。
でも、同じ建物に入っているフードコートはアメリカのモールのそれとそっくりでした。ただし、お店がラーメン屋やお好み焼き屋だったり、テーブルの脇にショッピングカートを置いて中央あたりのテーブルへの進入を阻む奥様が大勢いるのはちょっとアメリカと違いますが。
某月某日
夫が会員になっているJAFから毎月送られてくる会誌に、こんなものを発見。
え〜、一昨年我が家で購入したこの缶詰を進呈したかたからのご報告によると、トドカレーはその限りではない(どころか、クセありまくり)そうです。で、このあいだ東急ハンズで『ゴーヤカレー』とともに、この三種プラス『あざらしカレー』(新作か?)が売られていました。一缶1000円でした。3缶600円で買った私は『勝ったな』と思いました。