日本の歩き方

ゲイシャ


夫が出張先のフィンランドから持ち帰ったお土産のひとつ、フィンランドの旅行代理店で扱っていたアジア旅行パンフレット(作成しているのはイギリスに拠点があるオーストラリアの旅行会社)から。
アジア旅行のパンフレット
表紙は我々がイメージするアジアと、まぁ、同じかなぁと思われるのですが、
日本行きは見開き2ページだけ
日本のページはこんな感じです(全130ページ中、日本行きのツアーはこの見開き2ページだけ)。

う〜ん、まぁ、ヨーロッパから見ると、これぐらいしょうがないか、とも思えるんですが、左上の写真をよ〜く見ると...

ゲイシャ遊び?
これ、どうみても普通のご家庭というか民宿(後ろの『綺麗どころ』がちょっとセミプロフェッショナルっぽく見えるので)あたりでバカ騒ぎしているスナップなんですが、このアットホームさが、この旅行社のウリなんでしょうか?

ガイジンさんのTシャツに『中國大飯店』と書いてあるので、もしや香港か台湾あたりの写真では、とも思ったのですが、天井から下がっている電灯の紐が、どうも日本っぽいんですよね。

っていうか、こういう写真を『現地の人々との交流』のスナップとして載せるか普通...

ちなみに、このパンフレットの、他のアジアの国々の『現地の人々との交流』スナップは、いち日本人の私の目から見ると、しごくまっとうなものばかり(その国の人々が見た場合どうだかわかりません。日本の例からすると凄いのが混じっている可能性も否定できませんが)、日本のだけ、なんかハジけてます。

それから右側のページに載っている『舞妓』さんの写真も(パンフレットには『祇園を歩いてる芸者を見る』となっていますが、まぁ、一般日本人の知識として祇園を歩いているのは舞子さんということで。それに衣装や髪型が芸者さんのものでは無いし)、拡大してみると、このとおり。

くわっ!
30年前ぐらいに流行った『アンノン族』のお嬢さんの『舞子さん体験』のスナップか、何かのお祭りの際に扮装した素人のお嬢さんにしか見えません(背景がどうみても坂なのが祇園らしくないし)。

こんな眉とメイクの舞子さん、私のイメージの中にはいないんですが、実はどこかに存在してるのでしょうか?

まぁ、こんなにヘンなのはこの会社だけだろうと、別の旅行社のパンフレットを見たところ、

パンフレットその2 ゲイシャさんが二人

お、おとこ?

 
女ですらない。

いや、最初は『男前なお嬢さんかも』とも思ったのですが、表情の作りっぷりとか、眉の整えなさっぷリとか、首のラインが、どうみても男性。

もし女性だとしたら、この化粧担当者、仕事を変えたほうがいいです、いや、自分が和装で結婚式をやったので判りますが、プロはどんな男顔のお嫁さんでも、それなりの和装顔にしてくれるものです。

まぁ、男だったらこれで上等ですが、女だったらこれでは商売モンとしてまずいでしょう。いや、もしツアーに『芸者メイク体験(男も可)』が組み込まれていたとしても、載せる写真はこれ以外にいくらでもあると思うのですが...う〜ん...

こういう写真を見ると、まだまだ日本は『フジヤマ、ゲイシャ、ゼン』の国なんですね... いや、もう日本観光振興会の皆さま、一度世界の旅行社のパンフレットをチェックする必要があるとは思いませんか?

ついでにフィンランドに来た観光客向けのパンフレットから、両替所の広告。

両替所の広告
まぁ、これぐらいの間違いはよくあるよね、と思ったんですが、『もしかしたら』と夫が出してきた仮説がこれ。

ひっくり返すと

\\
 YENマーク×2に見える。だからこの向きが正しいと思った。
う〜ん、なんとなく説得力があるなぁ。

夫が持って帰ってきた他のお土産(別のゲイシャネタもあり)については、こちら をどうぞ。


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