日々是口実 2002年 ロボデックス編

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某月某日
パシフィコ横浜へ、ロボデックス2002を見に行く。

とても、いい天気。インターコンチをバックにお年より夫婦が写真を撮ってもらっている。と、写真を撮り終わり、ご夫婦にカメラを返したおじさんがこちらを振り向いて私たちに小声で囁きかけてきた。『余った券、買いますよ〜』 ダフ屋さんだったんかい...最近、このあたりに出没するダフ屋さんはぱっと見ではそれとわからない、本当に普通のおじさんが多いうえ、『あ、ダフ屋さんだ〜』と言うと、『ダフ屋じゃないよ〜、ダフ屋じゃないよ〜』と返事するお茶目さんが多いのだ。

駅前では『入場まで2時間半待ち』の看板があったし、インターコンチの横では『1時間半程度お待ちいただくことに云々』とアナウンスが流れていたし、チケットブース近くでは『2時間待ちでーす』とバイト君が絶叫していたのだが、列に並んだら20分で中に入ることができた。

今回、夫には目当てのロボットがあった。なぜか看護婦さんの格好をしている表情シュミレーションロボット、SAYAちゃんだ。

残念ながらメンテ中 実験人形ダミー・オスカー
しかし、残念ながら当日はこのとおり。精密機械が壊れ易いのはNHKのロボコンでもおなじみ。

しかし、夫はこのセクシーなボディを見られただけで満足していた模様。『ダ、ダミーオスカーだ、ダミーオスカーだぁ』と大喜び。その上で『張り紙に”メンテ中”じゃ色気もそっけもない。”ごめんなさいね、いま動けないの”とでも書いとけばいいのにぃ』と文句たらたら。

なぜここまで色っぽくする必要があるのかは謎。まぁ、開発者のかたの趣味なんでしょうけど...夫みたいな男性達には、大変な人気でした。

やっぱり看護婦さん
右下が首がセッティングされた彼女。ちゃんとナース帽もかぶってます。判りにくいんですが、ちょっと佐藤藍子似。

私のお目当てはこれ、昨年のロボフェスタ神奈川のときに見逃してしまっていたのだ。

欲しいぞこのポスター マグダンの雄姿
『悪の黒ロボット』、『リアル鉄人』、その名はマグダンだ。

マグダンの 動く姿(開発者ご本人のナレーション付き) (ちょっと大きめ1.4メガ)をどうぞ。うーん、ちゃんと片足を上げて歩いているのがあまりよく判りません。じゃ、マグダンのホームページ に動画があるのでご覧になってください。

それにしてもよく歩くなぁ。あとはもう、飛ぶだけ。京商さんと組んで商品化するらしいので、そこらへんもなんとかなるかもしれない。

イギリスからも出展が。

シャドー SHADOW
ここは映画会社の地下でロボットを作っているとみた。社長の名前はストレイカーさん。で、支店の女性は制服に紫のカツラが必須。社用車には『インターセプター』とか名づけて欲しいなぁ。(実はアレとは会社名のつづりが微妙に違うが気にしない)

日本向けにつくられたらしい看板もいかす。敢闘賞ものだと思う(向こうのカンバン屋さんには日本語の小さい『ヤユヨ』の知識がなかったらしいのが惜しい)。今回の出展者の中で、ブースのデザインが一番カッコ好かったな。

でも、展示されていたのはこれ。

木製ロボット 触り放題なのでボロボロ アナログメーターがたくさん
『先行者?先行者?』と大人気のコレ。

なぜかたくさんついている圧力計(?)が禍々しさ(というか、松本零士テイストというか)をかもし出していてナイス。さすが、蒸気機関発祥の地イギリス。コントロールに使われているノートパソコンがDECというのも、ブリティッシュテイストでナイス(いや、DECがアメリカの会社だったのは知ってるんですが、あのロゴはコンパックやデルに比べると上品だし、なんとなくイギリスっぽく見えるんで)。しかしよく考えると、いまだにDECのパソコンを使っているというのも物持ちがよい。これもさすがイギリス。

実はこいつ、単体で動作するわけではなく、後ろのほうの机の中にこっそり隠されているドでかいコンプレッサーから空気を送り込まないと動かないようだ。

で、ナショナルトラスト運動の発祥の地でもあるイギリス、さすが抜かりなしというか、フレームもできるだけエコロジカルで自然にやさしくという思想のもと(多分)、木製。『こんなんで歩かせて、強度はだいじょうぶなの?』などとほざく奴には、以下の説明が。

ぞんざいな書き方
いや、大英帝国の自信というか、開き直りが感じられて好感が持てます。

どっかの大学がロボフェスタでも出していた正座式移動用ロボットは、畳敷きからバージョンアップして絨毯敷きになっていた。

SOKのガードロボは両肩の上で赤色灯が回る。あのデザインは絶対パトレイバーの影響ありと見た。アメリカ輸出バージョンは赤と青の2色で回すとグッド。

しかし今回のロボデックス、人は多すぎだし、展示も少なかったし、ゆかいなロボットたちも少なかったし、アシモは低い階段を昇り降りしただけだし(去年のロボフェスタでは、数メートルの高〜い階段を宝塚のトップスターのように降りてきて、びっくりした。バッテリーの関係かなにかで昇りは見られなかったのだが、今回みたいなあんな低い階段を昇り降りするぐらいなら、降りるのを見るだけでいいや)、ソニーのパラパラロボはちょっと歩いて腰を振って歌ったのと、大会場ではコンパニオンのお姉さんたちに抱かれて腹話術の人形状態(いっこく堂の人形のほうがよく動くぞ)だったし、物品販売も少なかったし、ロボフェスタのほうがおもしろかったなぁ。

でもまぁ生マグダン見れたからいいやね。と、帰ることに。

と、クィーンズスクエアへの連絡橋の上でアレが踊っていた。ロボデックス開催記念(多分)販売、遠隔操作1000円ロボ『ジョニー君』だ(2年前、わが家にもやってきた)。

ジョニー君ふたたび 夜のみ可能な大技とは?
さすが、10年以上も芸の継承が行われると、伝統芸能化しているというか、すごいワザのキレを見せ始めている。

しかもバイリンガルになっているとは、知能までも進化しているのかジョニー君...

今まで見た中でいちばん動きもよかったなぁ。う〜ん、夜しかできない裏技3は見てみたかったなぁ。

しばらく行くと、HISがティッシュを配っていた。社員のお兄さんが、『HIS全社2000名の従業員から厳選されたキャンペーンガールが、ティッシュをなんと!無・料・で配っております』と叫んでいた。いや、それって運が悪い女性社員が休日出勤させられているだけなのでは?

で、休日の桜木町駅前といえばこれ。興味深くご覧になる外国からのお客さま(あっ、ジョニー君、『英語もOK』って書くなら英語じゃなきゃだめじゃん)。

宇宙人からのメッセージに見入るガイジンさん二人組
最近、この集団は我が家の近所の駅前にも出没しているのだが、駅前が狭いせいでティッシュ配りのお姉さんや、ホストクラブの客引きのお兄さんたちが立ち並ぶなかでの活動。

この前は、客引きしているうちに運悪くこの立て看の前に来てしまっていたホストのお兄さんが、声をかけた女の子に『異星人には興味ありませんから』(彼女、目をあわせまいと必死)と断られて、『待って〜、違〜う!!』と叫んでました。異星のメッセンジャーさん達は黒のロングコートに茶髪で馴れ馴れしく『ねぇ、ねぇ、ヒマ?』と声をかけるとは思えないが。


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