台湾:ラブホテル
台北101の中の小洒落た本屋さん で購入した台湾のラブホテルガイド。
売れなかったのか、同じシリーズの別の本(スパのガイド)と抱き合わせでバーゲン中でした。都築響一さんの『Satellite of LOVE』などの本を持っているぐらい、こういうホテルの内装を見るの好きなんですよ。もう、面白ければ面白い内装ほどOK(自腹じゃ行けないような高級ホテルやリゾートホテルの内装を見るのも大好き)。
日本の本屋じゃこういうものを買うのも立ち読みするのも少々勇気がいるところですが、今回は旅先ということで恥を掻き捨てまくり(同じことを エストニアでもやった ような気がする)。
しかし、最近の日本では(ラブホを指す言葉としては)ほぼ死語の『モーテル』、台湾ではまだまだ現役のようです。
でも、このムックで紹介されているところは、どこも設備はなかなかゴージャス。
シティホテル並、というか超高級マンション並。
シャワーもジャグジーも充実。
で、なぜかISO9001取得済み。審査官はどんな質問するんでしょう? お部屋のお掃除の仕方はちゃんとマニュアル化されてるかとか。盗聴器や隠しカメラがあったり、枕元の消耗品に針穴が開いてたりしたら『審査中止!!』ってなるんでしょうか?
アニマル柄好きは、世界の垣根を軽く越えているようです。そして、こちらもボーダーレス化の象徴。
白い子猫カップル、無事進出を果たしております。そういえば、毎年夏休みになると日本の大都会圏ホテルに限定何室かで登場する黄色い電撃ネズミ部屋とか、黄色い熊部屋とか、カツアゲウサギ(西原理恵子さんの漫画で見かけて以来、私にもこう見えるように...)部屋って、ず〜っと、小さな子供がいるファミリー向けと思ってましたが、他所の国のかたから見たら、こういう部屋だと思われているかも...
洗練されたシティーホテル系ばかりだと思っていたら、こんなのも...
なんだぁ〜、この某県庁みたいな建物は〜 (いや、あれはあれで風格があって好きな建物なんですが)う〜ん、日本のベタなラブホでもここまで極端なのは最近は少ないよなぁ〜。でも、そんなに古い建物でもなさそうなんだけどなぁ。と説明を見ると。
日式(日本風)、それも京都をイメージしているようです。でもまぁ、こんな外しかたなのはこのラブホだけで、日式の部屋があることをウリにしている他のラブホは比較的まともなところばかり。例えばこんな感じ。
良く出来てます。
お金もかかっているっぽいです。ところで、上の写真12番...
これぞ、日式の象徴なのか?電動スケベ椅子(いや、スケベ椅子って、ソープランドや、最近では介護の現場でも『入浴介助のとき便利』と使われているらしいプラスチック製の椅子だってことは知ってますが、この電動椅子、世間でなんて呼ばれてるんでしょう)。
台湾ではこう呼ばれているようです。それも第5世代目なんだそうで、人体工学にもとづいた、なんか凄い改良が加え続けられている模様。でもって、この『情趣椅』、台湾ではたいへん好評のようです。
天蓋つきベッドの傍らにも、おしゃれなインテリアの部屋の片隅にも。
逆光に美しく浮かび上がる電動スケベ椅子。よく見ると、冒頭にあげた超高級マンション風のお部屋にも。
薄いカーテンの向うに電動スケベ椅子コーナーありの部屋も。ここまであっけらかーんと置いてあると、なんかのトレーニングマシーンにも見えてくるなぁ。
で、他にもこんなものが充実しているようです。
フルーツ味とか、イボイボ付きとか、超薄というのは分りますが、電気で振動するんですか避孕套が?
あるラブホのアメニティや設備の紹介コーナーにはこんなタイプのも。
いったいどういうものなんでしょう。さらにこういうのも。
自販機もあるようで、売っているものはこんな感じ。
なんとも直球ストレートな呼称。日本では、広告はストレートですけど呼称は遠まわしですよね(参照:週刊新潮広告欄)。自販機の実物はこんな感じ。
台湾で流行している『の』の字がここにも。この世界でも日本製品は信頼度が高い模様。でも不思議なことに、こういうもののモデルさんって、モノが日本製でもガイジンさんなんだなぁ。同じエロカッコよくても、日本の歌姫にはそこはかとない痛々しさを感じるのに、洋物歌姫には悲壮さが無いような感じがするのと同じなのかなぁ。
アメニティの中にはこんなものも。
日本製温泉の素。わざわざこんな掲示をしているお風呂もあります。
レストラン自慢のところも。
『適合家人親友共赴饗宴』って、ご家族連れやお友達どうしの食事にもぴったり、ってことですか。でも、一応ラブホなんですけど。上の写真みたいに子連れでご飯食べに行ったら、まわりが盛り上がってる(か、まったりラブラブな)アベックだらけで困ったことになったりしないんでしょうか? 逆に隣りのテーブルに子供がいたらカップルも照れくさいかも。
おまけ。台北旅行中に街なかで目撃したラブホ。
右下の看板に注目。
う〜ん、雑居ビルの13階だし、日本と違って外見もそれっぽくないし、他にそれっぽいところがひとつもないからカプセルホテルかもと思ったんですが、ここは 女子高生が援交していると雑誌の記事にもなった ことがある台北SOGO裏だしなぁ。休憩3時間ってのがなぁ...