紐育外電バックナンバー
(2000年1月〜12月)

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弁護士は・・・
・・・ 中略 ・・・
新聞記者よりは尊敬されるそうですが
・・・ 中略 ・・・
こんな訴訟も
朝日新聞朝刊(東京本社版) 2000/12/09 (13版) 8面から

これは山中特派員の『自虐の詩』か? それとも『日本では違うけど』とおっしゃりたいのか。

アメリカの訴訟の世界というのは笑いネタの宝庫として有名ですが、訴えるほうも受けるほうも、どちらもすごい技のキレを見せていますね。さすが歴戦の勇士というか一種の『伝統芸』の世界にもなりつつあるような気が...

こういうのを読むと、アメリカでは『価値観の多様さからくる、常識の基準器としての裁判』としての役割はすでに終わっているような気がしてきますね。まぁ、日本の裁判が『常識の基準器』としての役割を果たしているかどうかは疑問なんですが。


嘘はつきません
朝日新聞朝刊(東京本社版) 2000/11/02 (13版) 8面から

『クリスチャン、嘘つかない』ですね。

眼鏡女の希望の星ヒラリーさんにはこれからも頑張って欲しいものです(私も、クリントンさんの初当選時『ファーストレディー・ヒラリーさんの横顔』のニュース映像を見たときは、まじで『コンタクトにして、髪を染めれば、私もイケるかも』と思ったものです)。まぁ、大統領を目指すらしいので、それまでは別れないのでしょうが。ところで、ヒラリーさん当選の暁には、ビルは『ファーストジェントルマン』と呼ばれるのでしょうか? それとも『ファーストミスター』なのでしょうか? どっちもなんか『人類最初の男性』みたいで変ですね。それと日本のマスコミはそのとき、ビルのことを『元大統領』と呼ぶのでしょうか? それとも『ウィリアム氏』と呼ぶのでしょうか?

まぁ、日本の夫持ちの女性からすれば、『弁護士としても一流、そのうえ上院議員。あんな夫いなくても一人で充分生活できるんだから、さっさと別れちゃえばいいのに』と思えるのですが(『いや、ウチは違う』というかた、あなたはどんなお金持ちより幸せなかたです)、アメリカ人って意外と保守的だから、離婚経験者は大統領を目指すのには不利なのでしょうか(心の広いヒラリー”をアピールする為の戦術という噂も)。

それとも、ケネディ家亡き今、新しい『アメリカの王族・クリントン家』を創らんとする為、『悲劇の大統領夫人』として大統領選に出るつもりなのかも。アメリカ人ってそういうの好きですから。としたらビルの命もあと僅かか?


カジュアルVS定番スーツ
(中略)
いちゃつく場面が増えた
朝日新聞夕刊(東京本社版) 2000/10/28 (3版) 9面から

うーん、日本ではイメクラなどの『オフィスプレイ』は制服姿のOLということになってるんだがなぁ。

アメリカでは不人気らしい『スーツ姿の女性』というのも日本では『女教師モノ』として確立してる(いまどきあんな女性教師はおらんがな)しなぁ。もしかして、アメリカ人より広いツボを持つのか、日本人。

私が昔、勤めていた会社では、女性は木綿製の紺の床屋さんみたいな上っ張り(希望者のみ購入)→洗濯機でガンガン洗えるコバルトブルーの化繊のベストとスカート(希望者のみ購入)→ウール素材のベストとスカート(グリーンとブルーの二着を全員に無料支給、この時バブル絶頂期)→金曜日だけカジュアルデー導入→毎日がカジュアルデーという変遷をたどりました。私は全員支給の制服が来るまでは私服で通したんですが、制服前・制服後で特に身辺に変化はありませんでした(ただ、偶然私がブルーを、入社したばかりの新人がグリーンを着ていたところ、近くの職場のおっさんに『おや、年寄りは青なのかい』といわれたぐらい)。

で、男性はというと、カジュアルデー導入までは、ずーっと、ワイシャツにネクタイ、寒ければ化繊のジャンパーを上に着る明和電機スタイル(もっと寒ければあいだにベストを着込む)。で、廊下を歩く時は作業帽に安全靴か静電靴(別名『紋甲イカ』といわれていた白スリップオンタイプ)というパンクな職場でした。このジャンパーもバブル時にリニューアルして新しくなったのですが、汚れが落ち易く乾き易くなったのと、色が濃いグレーから明るいグレーになったぐらいで、オフィス風景ほとんど変化なし。で、期待のカジュアルデー導入初日。そこにいたのは『春物紳士1980円均一』の売り場から抜け出してきたようなオジさま達。『こりゃ、白ワイシャツにネクタイの方がよっぽどええわい』と思ったものです。う〜ん、アメリカと何の違いがあるんだ...そうか、私の『ツボの在り処』か。

でも、白ワイシャツにネクタイでも、アンダーシャツを着ていなかったり(透けてる透けてる)とか、色物・柄物Tシャツを下に着ている(あんたはクラークケントか)のは興ざめですね(って、私にいわれても関係ないか)。

そうか、アメリカでカジュアルデーが廃れたんでトミーヒルフィガーが地味になったんだなぁ。あの派手さが好きだったのに。とりあえず主婦にとってカジュアルデーというのは『ワイシャツの襟・袖の汚れに悩まされない』『アイロンがけをしなくても”これはカジュアルウェアだから、アイロンがピシッとかかっていたら変”と言い切れる』ので楽なんですけどね。


カゲヤマ・ヒロノブ?
朝日新聞夕刊(東京本社版) 2000/09/08 (13版) 9面から

おばさんが小学生の頃に流行ったのは、『十人に絵葉書を書くと、あなたの元に1週間後には△枚の絵葉書が届く』ってやつでした。ところが私は友達がいない(じゃあ、なぜ私に、このチェーンメールが届いたか、思い出しただけで涙が出てくるなぁ)上に、自分の住所を書き忘れて手紙を出しても確実に返事がくるぐらいめちゃくちゃなクセ字(結婚後初めて夫の実家に帰省した時、舅に”書道を習うといい”といわれ、オオギレした過去あり。なぜなら彼の息子であるところの夫は、私を上回る悪筆だったのだ。実は私は”字のきれいな人と結婚して、公文書を夫にすべて書いて貰う”と夢があったのだが、その夢は無残に打ち砕かれていた)。つまり、受け取った人は私が書いたとすぐに気が付くに決まっているので出しづらい。しかも、『これを止めると皆に迷惑がかかります』という大上段な構えの文面が気に入らず、『出さずに止めたら、どれくらい絵葉書が届くんだろう』と止めてみたところ一枚もきませんでした。うーん、数学が苦手なんで、どうして一枚も来なかったかわかりません。

実はこの記事、『怪メール』云々より、『米ホンダ幹部カゲヤマ・ヒロノブ氏』に引っかかるものが... そう、私の年代のおばさま達なら、『ミッシェル〜!! ポッキー!!(しかし、なぜこんな愛称が...と思いましたが、あの頃はこういう無茶な愛称が流行ってたんだよなぁ)』でお馴染み、そして、アニメの『ドラゴンボール』を毎週楽しみにしていた、あの当時のチビッコ(またはお兄さん)達にもお馴染みの、あのベイシティローラーズのパチもん(いや、失礼。当時の表現を借りれば和製ベイシティローラーズ。多分本人達はそういわれるのは本意でなかったと思う)レイジーのボーカル・影山ヒロノブ氏の影がちらつくんですが、もしかしてこの偽メールを作ったのはアニメ好き(アメリカでもドラゴンボールのビデオ売ってますし)の方なのでは?。アート・ガーナーさん、ひとつ、その方向でも調査されてみては?

LAZY。ベイシティローラーズ好きの何割か取り込みましたけど、そうでないファンも多かったですね。名曲も何曲かありました。確か去年あたりに復活もしたはず。でも、私はどちらかというと、スペクトラムに復活してほしいなぁ(こちらは”和製アースウィンドー・アンド・ファイアー”。方向性は全然違ってたような気もするが。しかし”和製△△”って当時の音楽業界の人は本気で良いと思ってたんだろうか?)。とりあえず、楽器ならなんでも回す(さすがにドラムやホルンは回さなかったが)、染之助・染太郎みたいな愉快なバンド(コミックバンドではない)だった。もう一度あの『芸』見たいなぁ(それこそ彼らの本意じゃないだろうなぁ)。


自分で落選運動
朝日新聞朝刊(東京本社版)2000/07/23(13版) 7面から

私の知り合いの職場には、会社の労働組合の後押しで市会議員になり(もちろん選挙活動費や活動員などはすべて組合持ち)、ちょうど議員年金をもらえる年数になってすぐ議員を引退して、元の職場に管理職待遇で戻ってきたおっさんがいるそうです。もちろん10年以上現場を離れていたため、役立たず。そのうえ、議員癖が抜けきらずに、リストラのせいで人数が減ってただでさえ忙しい庶務担当者を専属秘書のようにコキ使っているそうです(もともと本人は仕事なんかなーんにもやってないのに、どうしてそんなに他人に頼む事柄があるのかと、周囲の人は不思議がっているのだとか)。周りの人たちの『もう議員年金もらえる立場のくせに、この上、退職金満額と企業年金までもらうつもりか。とっとと辞めろ。こっちはいつクビになるかと冷や冷やしているのに。おまえが辞めたら二人ぐらい助かる』という冷たい空気(タテマエ上では組合のために議員活動をしていたことになっているので、あくまで空気だけ)もモノともせず、今日も彼は会社に来ていて『大変目障り』だそうです。


 
パンチでしゃっくり止めたら・・・心臓止まった
友人、胸一撃
米国の男性

【ニューヨーク3日=山中季広
しつこいしゃっくりに困った米メリーランド州の男性が「苦しいからパンチで止めて」と友人に頼み、胸をげんこつで殴ってもらった途端に急死した。AP通信が3日、短く報じた

亡くなったのは、同州オーシャンシティーに住むジョシュア・バーチェットさん(23)。今月1日、ビールを2、3杯飲んだ直後からしゃっくりが止まらなくなった。頼まれた友人がしぶしぶ一撃を胸に見舞ったところ、その場で歩道に倒れ込み、救急病院に運び込まれた時にはすでに息をしていなかったという。

バーチェットさんの母親は、「心臓病の多い家系で、息子も胸の痛みを訴えたことがあった。でも、今まで一度も入院したり薬を服用したりしたことはなかった」と驚いている。目撃者の話から、友人がいったんは頼みを断っていたことがわかった。地元警察も同情し、事件を不問に付すことを決めている。

朝日新聞夕刊(東京本社版)2000/07/04(3版)14面から
細かく拾いにいっています、山中特派員。

アメリカではしゃっくりを止めるのに『胸にパンチする』というのはごく普通の行為なんでしょうか? どなたかご存知の方いらっしゃいませんか。そういえば昔、時代劇のまねをして、気を失わせようとして、みぞおちを打ったら相手が死んでしまったっていうのがあったような気もするな、あれも打ち所が悪かったのかな(ところで本当にみぞおちを打つと気を失うんでしょうか?)。

しゃっくりに関する民間伝承って、ものすごく多くて、私が聞いただけでも『しゃっくりを100回すると死ぬ』なんてのから、止め方だけでも
 

  • 『急に驚かす』
  • 『逆立ちして水を飲む』(逆立ちができない私は断念した)
  • 『コップの向こう側から水を飲む』(向こうというのがどこなのか最初は分からなかった。分かってから試してみたら、水の入れすぎでずぶぬれ)
  • 『息をとめる』(これ結構苦しい)
などがあったんですが、私が常識だと思っていた我が家の方法『御猪口2杯分くらいのお酢(混ぜ物なしのミツカン酢)を一気に飲む』は『聞いたことがない』と言われました。でも、効いてたんですよ、これ。

誰にとっても自分の家庭に伝わる伝承は絶対のようで、昔、修学旅行のとき魚の骨がのどに刺さった子が、私達(彼女以外の全員)の『ご飯を飲めばいいのに』という進言を断固拒否し、『うちではいつもこうやっている』といい、『おぇ〜っ』といいながら喉に指を突っ込んで骨を取っているのを見て、まぁ、合理的ではあるけれど、なんか恐ろしいまでの『刷り込み』の絶対さを感じました。多分彼女の子供も同じことしてるんだろうなぁ。



 
「なんで男よりやせなきゃいけないの」
女性乗務員への体重制限「差別」
米で航空会社敗訴

【ニューヨーク23日=山中季広
米航空大手ユナイテッド航空の女性客質乗務員らが「同じ身長の男性乗務員よりやせていることを求める体重制限は納得できない」と訴えた訴訟で、サンフランシスコの連邦控訴裁はこのほど、「女性にだけ、より厳しい体重制限を課すのは性差別に当たる」
とする判決を言い渡した。

訴えていたのは、同社の客室乗務員ら女性社員13人。食事を減らしたり、利尿剤や下剤を服用したりしたが、努力のかいなく体重が増え、それを理由に乗務を減らされたり解雇されたりしたと主張して、8年前に提訴した。

判決によると、同社は1980年、年齢ごと身長ごとの体重上限を設定。例えば、背丈が170センチの30歳なら、男性は73キロまで、女性は64キロまでとされた。判決は「どの年齢をとっても、女性は同じ身長の男性に比べて6キロから11キロもやせていることを求められており、差別は明らか」と指摘した。

原告の代理人は「会社幹部はスリムな女性乗務員の方が乗客に喜ばれると決めてかかっていた」と話し、やせたい一心で無理な断食や過度な献血に走ったケースもあったと指摘した。

提訴を受けて同社は94年に体重規制を撤廃したが、今回の判決によって、規制当時に乗務員として働いていた女性社員約1万6千人が損害賠償を受けられることになった。

朝日新聞朝刊(東京本社版)2000/06/25(13版)38面から
私も実は体重を急に減らさなきゃいけなくなって(夏に結婚式を挙げるバカがいるのだが、手持ちの夏用礼服が入らない。夫は『服に体を合わせろ』なんて旧日本陸軍みたいなこと言うし...)、それで、ふとしたついでに献血をしたときに『そうか、今月と来月400CCづつ抜けば痩せるかも』なんて無謀なことを考えたんですが、短期間にそんな献血は出来ないことになっているそうで断念。

ところで、損害賠償をうけた1万6千人というのは『女性乗務員全員』なのか、それとも『体重制限にひっかかり、やせるために辛い思いをした女性従業員数』なのか? まぁ、アメリカなら『女性乗務員全員が体重制限にひっかかっていた』としても、全然不思議じゃないですけど、性差別云々の前に、そんな『アメリカの標準(まぁ、太りすぎだと、飛行機の燃費がかさむとか、ギャレー(調理室)に入れないなどの理由で採用しないのはわかりますが)』からかけ離れた『半病人』みたいな乗務員にイライラされながら(減量中ってよほど強固な意志の持ち主でないと、すごくイライラするもんです)サービスされたくないです。

そうか、それであの時ユナイテッドの乗務員、人のこと鼻で笑ったりしたんだな。そう、昔、ユナイテッド乗ったときのこと、機内食を選ぶときに『チキンをお願い(そりゃ、英語だめだから変な言い回しだったかも知れないよ、でも、出来る限り丁寧にいったつもりさ)』といったら『フーン、チ・キ・ン。フーン』と鼻で笑いやがったんだよ。いまだに思い出すと腹が立つんだよ、丁度『喧嘩担当』の夫と一緒じゃない時で、すげーぇ、悔しかったのに喧嘩出来なかったんだよ。

取りあえずそれからは(選択肢がある場合)ユナイテッドには乗ってません。ほかの乗務員は全員いい人かも知れないが、めったに乗ることがない飛行機で、またあいつに会うかも知れないと思うと乗る気になれない(転職してる可能性はあるがな)。

そういうわたしなので、よほどせっぱつまっていないと『みどりの窓口』にはいかない、某デパート(2店ほどあるんだがいずれも経営危機中で、ざまぁーみろと思っている)では買い物しない(そこにしかなくて、どうしても欲しかったら買ってしまうのが悲しい性なのだが)。



 
キックボード世界を駆ける

▼NY「通勤もスポーツ」
昨春から日本で流行している「キックボード」がいま、ニューヨークで大人気だ。流行はハワイや豪州をへて米本土へ。そのまま東進して欧州にも広がった。たまごっち、ポケモンに続く日本発の流行だが、ブームの寿命はあまり長くないかもしれない。
(ニューヨーク=山中 季広

朝の混雑で知られるニューヨークの地下鉄やバスに乗ると、折り畳んだキックボードを抱えた小中学生に必ず出くわす。片足で地面をけってさっそうと通学する。市民や観光客が憩うセントラルパークでは、スケートボードやローラーブレードよりも、キックボードに人目が集まる。金融の中心ウォール街でも、スーツ姿の男性がキックボードをこいでいく。

もとは1980年代から欧米のスポーツ用具会社が手がけてきた息の長い商品だが、東京・原宿あたりの若者が人気に火をつけ、世界に広がった。「熱狂的なスクーター人気のもとをたどると日本の十代」と米タイム誌。

製造元のひとつ、米ズータ社(カリフォルニア州)の販売部長ナオミ・クロムウェルさんも、「昨年暮れまで納品先は日本が殆どだった」という。今年初めにハワイ、2月から米西海岸に移り、ニューヨークなど米東部では5月ごろにブームが起こった。

「日本での主な購買層は若者だったと聞いたが、こちらでは中高年にも好評。単調なはずの通勤をスポーツとして楽しめるし、環境にもやさしい」

▼省エネ追い風 独でもスイスイ
脱原発を決め、省エネ重視の空気が社会に広がるドイツで、ベルリンの連邦議会に片足で地面をけって進む「キックボード」で通う議員が現れた。

野党、キリスト教民主同盟(CDU)に所属するマリー・ルイーゼ・デット議員(47)は、片手で操作できるし、簡単に乗り降りできる。自転車よりも便利」と、市中心部の事務所から数分かけてキックボードで議会に通っている。デット議員を含め5人ほどはいつも使っているという。

連立与党の「90年連合・緑の党」の議員の中には、自転車を愛用する人もいるが、デット議員の場合は「楽しさ」が大きな理由のよう。
(ベルリン=古山順一)

朝日新聞夕刊(東京本社版)2000/06/24(3版)2面から
山中特派員に引きずられています、ベルリン支局の古山さん。

この前、昼間のテレビのテレホンショッピングでキックボードが『乗るだけで運動になって、とっても快適。今なら持ち運びに便利なケース付』と紹介されていました。『キックボードもこれでお終いだな』と思いました。


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水素ビール
朝日新聞夕刊(東京本社版)2000/06/10(3版)1面から

我が『日本の歩き方』の『カラオケ II』でも取り上げた『水素ビール』。これと下の『アメリカのいかしたTシャツ』記事がどちらも山中特派員だと気付いたことから、わが家の『山中特派員を探せ』は始まった。
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着る漢字
朝日新聞夕刊(東京本社版)2000/04/22(3版)1面から
わが家の新聞捨てのローテーションからすると『水素ビール』の記事が出た頃には、この新聞はもう捨てられている筈なのに、なぜか残っていた。どうも夫は、この記事を読んだ時点で山中特派員に目をつけて残しておいたらしい。

米国在住の日本人の皆さん、アメリカ人に漢字の本当の意味を教えちゃわないでくださいね。この間近所のスーパーで『DRUG STORE CLUB』というお店の看板を指差して笑っているガイジンさん二人組を見ましたが、何がヘンなのか分からなくて(『DRUG』がいけなかったんだろうか?)悔しかったので、どんどん『漢字Tシャツ』を普及させてください。で、指差して笑ってやってください。たとえ間違っていなくても、とりあえず指差して笑って、奴らを不安のどん底に叩き落してやるのもいいかも。



 
「ハイ、ジャック」あいさつ 乗っ取りと勘違い
米の空港
管制官が「通報」
狙撃隊取り囲む

【ニューヨーク8日=山中季広
米デトロイト郊外の空港で、乗客のひとりが飛行機に搭乗した際、顔見知りの操縦士を見つけて「ハイ、ジャック」とあいさつしたところ、操縦室と無線交信中だった航空管制官がこれを聞いてハイジャック(乗っ取り)と勘違い、通報を受けた警官隊が機体を取り囲む騒ぎがあった。米航空当局が7日発表した。

発端は、オークランド国際空港で5日、勤務先の会社の専用ジェット機に乗り込んだ男性が発した朝のあいさつ。たまたま管制塔と交信していた操縦士が、直後に無線のスイッチを切ったため、管制官には「ハイジャック」の一言を最後に操縦室が何者かに乗っ取られたように聞こえた。

慌てた管制官は地元警察に連絡。ただちにテロリスト対策の特別機動隊や連邦捜査局(FBI)など総勢数十人が空港に駆けつけ、配置についた。

滑走路に向かっていた飛行機は、離陸を断念して元の位置に戻るよう命じられ、狙撃隊が遠巻きに銃を構えるなか、機長は指示通り地上に降りた。身分証明書を見せながら、機長は「何の異変も起きていない」と懸命に説明したが、警官隊は納得せず、客室に乗り込んで不審な動きがないか点検したという。

離陸が数分遅れたことを除けば、この騒ぎで実害は何もなかった。警察署長は「またとない乗っ取り事件の初動訓練になった」と話している。

朝日新聞夕刊(東京本社版)2000/06/09(3版)19面から
昔、私が『”ハイジャック”の語源は”ハイ!ジャック”なんだって』と夫に言ったところ。夫に『”ハイジャック”と”ハイ!ジャック”の発音は、ま・っ・た・く・違う。それになんで運転手がジャックだって判るんだ』と冷たく言い放たれことがありました。語源うんぬんはともかく、発音が同じらしいことが、これで明確になりました。ありがとう、山中特派員。


 
史上最高の発明・発見は?「論争中です」
科学者らネット会議 

【ニューヨーク3日=山中季広
人類史上最高の発明は「民主主義」それとも「モーツァルト」? 米国の作家が、欧米の名だたる自然科学者らに「過去2000年間で最も重要な発明や発見は何か」と問いかけ、ノーベル賞受賞者を含む100人以上がインターネットの電子会議室で論争を続けている。「老眼鏡」「消しゴム」など意表を突く見解も出て、議論は当分続きそうだ。 

ニューヨークの作家ジョン・ブロックマン氏が主宰する電子会議室「エッジ」がその舞台。ノーベル物理学賞を受けた米フィリップ・アンダーソン博士ら大勢が「印刷技術」を挙げた。特権階級が独占していた知識を大衆に広めた功績が評価された。別の物理学者は「個人の感覚頼りだった時の経過を数量化した」という理由で「時計」を推す。英オックスフォード大の生理学教授は「家族構造や女性の役割を一変させた」と避妊用ピルを選んだ。 「地動説」や「数学」「微積分」のほか、「民主主義」「宗教」も有力だ。「ゼロの発見」を挙げる声も強い。「モーツァルト」を挙げた米ハーバード大教授は「核分裂や抗生物質など、ほかの発明と違い、悪用、乱用の恐れがないから」だそうだ。老眼鏡は「視力のよい年齢層が世界を支配するのを防いだ」。「消しゴム」がなければ「人類はあらゆる誤りを修正したり、やり直したりできなかった」という説も。 

論争はインターネット(http://www.edge.org)で公開されている。質問は昨年10月に流され、今のところ約100人が回答。回答期限は設けていない。 

●候補こんなに 
▽言語(どんな偉大な発明も、言語なしには不可能)
▽暗号法(完全なプライバシー)
▽蒸気機関(人間を肉体労働から解放し、レジャーの時間を生んだ)
▽インド・アラビア記数法(科学はこれなしに始まらない)
▽麻酔(麻酔なしの手術なんて耐えられますか?)
▽コンピューター(環境問題など未来の文明崩壊を防ぐ役割を期待)
▽干し草(これなしには、馬を持てず、従って都市文明も起こらなかった)
▽民主主義(階級、人種、性差から自由な社会を作る可能性がある)
▽テレビ(出現以来、犯罪は増え、皆がセックスをし、ライブパフォーマンスは死に絶えた)
▽教育(他者のために「知のリサイクル」ができるようになった)
社会保障カード(我々は一人じゃなく、福祉はみんなの問題だと気付かせた)
▽宇宙旅行
▽電池(プラグなしにどこでも動ける移動エネルギー)
▽キリスト教とイスラム教(この2000年に生まれた二つの大宗教)
▽分光器
▽望遠鏡
▽数学
▽懐疑主義(人類の解釈能力を向上させた)
▽情報の商品化(情報を売買する人は、狩猟民のごとく環境の変化に適応的)
▽健康管理(手をせっけんで洗うことなく20世紀まで人類は生き延びられたか?)
▽人間の自我
▽デジタル情報(画像、音楽、文字を一つにまとめた)
▽蒸留(事物の本質をあらわにする偉大な方法) 
▽時計(科学に客観性をもたらした)
▽自由意思(幻想に過ぎないが、絶対に必要な幻想)
▽無意識の概念
▽世俗主義(神中心の世界解釈から人間を自由にした)
▽遠隔通信(150年前までは、同じ部屋にいなければ同時に意思疎通することはできなかった)
▽電灯とアスピリン
▽交響楽団(科学と芸術を結びつけた)
▽通貨(市場経済で世界を結んだ)
▽「正確な質問」という概念
▽科学(世界の解釈を始めた)
▽鏡(自分が他人にどう見えるか分からせた
▽電気モーター
▽上下水道
▽文章(印刷術も文章あったればこそ)
▽飛行機
▽アインシュタインの相対性理論
▽馬の引き具(農耕を効率的にして文明を生んだ)

 朝日新聞 2000/02/04 から
選んだ理由(というか、ツッコミか)の方が面白いんですけどこれ。

それはともかく『人類史上最高の発明』に社会保障カードを持ってくるなよアメリカ人。そりゃ、あんた達も人類の一部なのは事実だが、あんた達の何倍もいる他の『人類』を忘れてないか? そんなこというなら『納豆(これで生き延びた貧乏学生は数知れず、そのおかげで電子立国ニッポンが躍進でき、廉価で壊れにくい電子製品が全世界に普及した)』なんてのも、ありってことになるのでは?


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