日々是口実 2005年4月〜6月

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(上の方が新しい出来事です)

某月某日
夫、久しぶりのアメリカ出張。

ちょいと乗らない間に、アメリカン航空の機内映画案内誌から英語以外の表記が無くなっていたそうな。

ちっ、まさかウチのことバレたのか...

アメリカン航空は今まで あんな のや こんな のや こんな ので楽しませてくれたのに〜、もう新作はお目にかかれないのか〜

機内通販誌も、なんかはじけたのが無くなっててつまらない。う〜ん、みんななんか堅実になってないか?

そのなかで唯一目を引いたのがこれ。

う〜ん、かわいい? 庭か室内のインテリアにって言われましても... 夜中に四股踏んでたりしたら恐いなぁ。

しかし、なぜ『芭蕉』なんでしょう? ひょっとして初場所とか名古屋場所とかの『場所』?

出張先がサンノゼだったので、お馴染み の台湾雑誌も買って帰って来た。

 
うわぁ〜横浜市議会のセンセイがた、こんなとこで大活躍っすか?

う〜ん、1週間で3キロ痩せるかぁ...

で、右側のお嬢さん雑誌の中の記事。ディオール銀座店オープンセレモニーの話題のようです。

 
違うよ。これ、神田うのじゃなくて倖田來未、くぅちゃんだよォ... 倖田來未はアメリカのオタク達の間では非常に有名らしいのに、台湾のお嬢さん達の間ではまだ顔が売れていないようだ。

で、お土産。古いSF映画が50本入りのDVDセット(28ドル)。1本あたり60円ぐらいか。

初めて見ました、両面に記録されてるDVD。アメリカ版ガメラも入っています。クローズドキャプションも何もなしなんで、要ヒアリング力。見るのに結構体力いるんで、まだ、全部制覇してません。

いちばん気になったのが『ティーンエイジャー・フロム・アウタースペース』というタイトルの映画。ロックとスポーツカーが大好きな『ヒドゥン』の無軌道エイリアンみたいなのが出てくるのかと思ったら、真面目なヒーローだったのでちょっとがっかり。

久しぶりのナンバープレート。

 
おおうっ、少なくともカリフォルニア州では特殊文字OKなんだぁ。ペンシルバニアでは見たことなかったなぁ。

そのうち顔文字なんかも採用されたりして。ああ、でもアメリカからの迷惑メールでは(え〜、私にはアメリカ人の知り合いが居ないんで、私的メールの現況わかりません)顔文字、最近あんまりみないような...

サンノゼ空港の喫煙コーナーにて。

え〜、最近、アメリカ行きおよびアメリカの航空会社の便にライターの持込が禁止されたのはご存知のとおり(成田空港の郵便局では、愛用のライターを放棄させられたり有料預かり料を取られるののが嫌さにライターを郵便で自宅に送り返そうとして断られる人も続出だそうです。発火の可能性があるものは郵便では送れませんよ〜)ですが、ここサンノゼでも最後の一服を吸った人の置き土産が... 

で、夫曰く、『でさ、出発地の喫煙所にライターを置いてきた人が、到着地の喫煙所で放置ライターを拾う、っていうリサイクルシステムが出来上がってるっぽいんだよなぁ、このライターの置き方は』なんだそうです。


某月某日
『ふふふ、内緒にしてたけど、グローバル・バラライカ・ショー のアメリカ版DVD、アメリカアマゾンで予約しといたよ〜』と夫。

ところが届いたのはこれ。

トータル・バラライカ・ショー』じゃん...

ということで、我が家には世界各地の『トータル・バラライカ・ショー』DVD合計3バージョンが勢ぞろい。

 
日本版、フィンランド版(欧州版?)、そしてアメリカ版。

ちなみにアメリカ版はリージョンフリー(しかもフィンランド版と違って画像記録方式が日本と同じ)なので、『ほら、パソの小さい場面じゃなくて、大画面でレニングラード・カウボーイズの最新クリップが見れるじゃん』と夫、言い訳しまくり...

で、ついでに夫が買ったのがこれ。

赤軍合唱団ライブ・イン・パリ。

でも、最近のものなので、ちょい迫力不足。多分、NHK『地球に乾杯』のクルスク追悼の回に出ていたメンバーも居たかも。マニアのかたにはロシア軍の陸海空(多分)の制服で踊るお兄様や女性制服で踊るお嬢さま映像などもあり。

それにしても、赤軍合唱団に限らず、ヨーロッパのライブものって、必ず肩車してる人が客席にいますね。アメリカのライブ映像では見たことないんですが、ヨーロッパの人は肩車好きなのか?


某月某日
某駅の陸橋で発見。
人の家や塀や道路脇のコンクリート壁にスプレーペンキで汚らしく書いてある洋風暴走族ラクガキは大嫌いだ(どうでもいいことですが、初めて”COD”というラクガキを見たときは『鱈? それとも”本日のコーヒー”か?』と思ったもんです。あれ、なんか別の意味あるのでしょうか?)が、これは近在で初めて見る上手ぶり。それもこのサイズなのに、すごくうまい。
スプレーで書いたのかなぁ。それとも雪舟さんみたいに足の指?

画風からすると作者は外人さん? でも水墨画っぽさも感じるなぁ。

星条旗が逆さまなのはなんか意味があるんでしょうか? それともアメリカ国旗をよく知らない人が書いているのでしょうか? う〜ん。


某月某日
五月連休。今年は、手術後の夫のリハビリと称して、『泊りがけで行く、”胆嚢取っても食べられるかな、モランボンの焼肉と中村屋のインドカリー”ツアー』となった。

夫曰く、『食べて下痢になったら、すぐホテルに戻る』んだそうだ。いや、それより腹痛でも起こされて救急車呼ぶなんてことになったら、ホテルにも私にも迷惑なんだが...

で、ついでに長年の課題だった『後楽園ホールで、プロレスかボクシングかなんかを観る』も決行することに。

昔、夫が『がんばれ元気』を読んでいたときに、『これが憧れの後楽園ホールか。ち、ちいさい!』みたいなセリフがあって、是非実物を見たかったんだそうだ(どうでもいいことですが、ワタクシが中坊時代、片思いだった男子が『がんばれ元気』好きだったんですね。で、夫もこれが好きというのを聞いたときは、もうしょっぱすぎて、走って逃げ出したかったです。おまけに思春期だったくせして、感想を共有しようと『がんばれ元気』を読むことさえしなかった、ひねくれものの私。今の私だったら『わぁ、読んでみたい〜、本、貸して〜』とか言っちゃって、とりあえずきっかけづくりをしたろうに。で、夫から『がんばれ元気』が好きだと聞いたときも読みませんでした。愛が無いのか、性格変わってないのか、私)。

それより私は、『笑点』の中継が確か後楽園ホールだったけど、まさかボクシングやらなんやらのと同じ後楽園ホールじゃあないよなぁ、『笑点』は階段型の観客席が舞台の方に向いている普通のホールだけど、あんなところでボクシングはできないはずだよなあ、近所の文化会館みたいに大ホールとか小ホールとかがあるんだろうなぁ、と思っていたので、是非その『笑点』のほうの『後楽園ホール』も見ときたいなぁ、と思ったのだ。

で、その連休中に後楽園ホールでやっているのがボクシング、プロレス、キックボクシング。『どれがいい?』と聞かれたので迷わず『キック』と答える。なんか素人観戦者にも敷居が低そうだし、展開もスピーディそうだし、それより何より私たちは『キックの鬼』の沢村世代だ、テレビ中継も見てたしな。

ということで後楽園ホールへ。

うわぁ〜、チケット売り場付近には気合はいりまくりのジム関係者らしき方々と、キックのサイト立ち上げてそうなお兄様がたばかりで、夫はともかく私はどう見ても『選手の母か叔母』である。

当日券を購入。

とりあえず、一番安い席。

開場と同時にエレベータに乗って入場。

う〜ん、そんなに小さくないです。いや、私の実家のあたりでプロレスの殿堂になっている○○青果市場と比べちゃいかんか。

試合前にはキック好きなお兄様(ブログを立ち上げていると紹介されていた)による『○○選手を応援する唄』のギター弾き語りが披露される(路上アーティスト風。披露されたのは1曲だけだったが、もう1曲用意されていた模様。ダンのカプセル怪獣と同じで、用意されてたけど披露されないものは気になりますね)。

次いで連盟のマスコットガールが登場するのだが、一昔前ならレースクィーン風だったろうマスコットガールが、今時の流れに乗って、ミニモニ(というかダブルユー?)風の、ツインテールの小柄なお嬢さんに。

そして、彼女のもうひとつの顔が、なんと『ねんドル』なんだそうだ(最初聞いたときは『南方熊楠系?』と思ったが、粘土細工が上手なアイドルということらしい)。それと、5回戦のリングアナが、K-1風巻き舌英語の女性になっていたのも時流なんでしょうね。

『素人観戦者にも敷居が低いだろう』と思ってたんですが(なんせ、イメージが60年代後半から70年代の『血を見たくてしょうがない、カップ酒か一升瓶を抱えたおっちゃんが血走った目で酢イカ齧りながら野次りまくる』なんてので固定されていたもんで)、私の隣に座ったカップルのお兄ちゃんが多分現役の選手(『あいつ、俺とやったことあるんだよ』とか話してた)。このお兄ちゃん、一緒にいた彼女(全然ケバいねぇちゃんじゃなくて高感度大)が『もう私、そんなに食べれないよォ』というぐらい、試合中ず〜っとなんか食べてた(自分だけガツガツ食べないで彼女に薦めるのも微笑ましい)んですが細いんですよ...

で、後ろの席は、『俺たちキック好きはさぁ』などと会話しているキックページ立ち上げ系のお兄様たちで、うかつなことがいえない空気が...

もっと酒臭かろうと思った会場も、ほのかに爽やかなサロンパスの匂いに包まれています(隣のお兄ちゃんのせいかもしれませんが、そこらをうろうろしているジム関係者のせいかもしれません)。

連休中のせいか、場内はファミリー&幼児率が意外と高し。最初は『選手や関係者の妻子か』と思ってたんですが、お父さん+お母さん+幼児またはベビーカーに乗った乳児という、完全ファミリーでの来場が結構ありました。アベックの場合は、女性のミニスカ&ピンヒール率高し。

試合開始。

まず3回戦が7試合、休憩を挟んで5回戦が5試合。

いや〜、結構おもしろかったです。メインイベントまで4時間、退屈しませんでした。

3回戦と5回戦の力量の違いがはっきりわかるし(5回戦の選手たちは上手で迫力があるだけじゃなくて、入場するときにテーマ曲が流れる。途中で変えることができるのかもしれないが、選曲で5回戦昇格の年がわかるようで面白い。3回戦はテーマ曲なし)、K―1なんかのえげつない殴り合いは(私の見た限り)ないし、スピーディで、メインイベントの盛り上がりっぷりも凄かったです。

念願の野次、『たたんじまぇ〜』も聞けたし。あと、すごくいい試合をした選手に向かって『○○〜っ、今のお前にだったら抱かれてもいいぞ〜っ!』というのもありました(隣のお兄ちゃんは『本当か? 本当だろうな?』とつぶやいてましたが)。

あと楽しいのは、試合が終わった選手がジャージ(+顔にバンソウコウ)姿で観客席をうろうろしてることですね。観に来ていたご両親を、選手がジム関係者らしき人に紹介しているのも目撃。

で、今回ちょっと気になったのが、エヴァネッセンスを入場曲にしていた選手。ちょっと『人殺し』系の面構えで、いい感じでした。

しかし、料金が上がるほど、椅子のグレードが下がっていくのは謎(3000円のB席は映画館やコンサートホールなんかと同じちゃんとした椅子、5000円のA席は背もたれがない長椅子、そして1万円のリングサイド席はパイプ椅子)。まぁ、ドームツアーのアリーナなんかと同じで、確かに好きな選手がいたら近くで観たいもんなぁ。少々座り心地が悪くても。

ところで、実は『笑点』も同じホールで収録していたのが判明。私たちが座っていたB席のあたりで円楽さんがお客さんと喋ってたんですね(最近もそういうオープニングかは謎)。

それと入場の際に下さる無料パンフレットが、無料にもかかわらず、すごく立派で内容も充実(もちろん入場料にパンフレット代が含まれていると言われればそれまでだが)。ボリショイサーカスよ、1000円も取るパンフレットなんだから、ここらへんをよく見習うように!!

もう一つ、連休中に何かコンサートでも、と思っていたのだが、夫が『もしかしたら休めないかも』と言っていて、休めることが決まったのが直前だったもので、取れたのがこれ。

 
新宿コマ劇場での宝塚OG公演。座長はツレちゃん。あの頃の4人のオスカルが勢ぞろい。

夫、初コマ劇場。っていうか、OGとはいえ、やおいの次に男性がびびると言われている宝塚。大丈夫だろうか。

劇場前は思った通り、往年のお嬢様だらけ(一部、現役のお嬢様も)。しかし、意外にもデコラティブ派は少なし。ピンハも私が目撃した範囲では1名のみ。

私たちの席はE列だったので、夫は『結構いい席?』と言っていたが、コマ劇場をなめちゃいけない。席順はこのとおり。

アルファベット表記じゃない席は、若者には探すのが大変ですね。

場内は満席。女性率9割8分。夫、男性最年少10位に入るくらいの年齢層。

 
この観客席もキックと同じで、『下手なことがいえない雰囲気』です。

後ろの方から『春日野八千代さんの舞台では』とか『天津乙女さんの踊りが』とかいう会話がバンバン流れてきます。ツレちゃんでさえ、ひよっこ扱い。

私が小学生の頃(太古の昔)、関西の女子は高確率で土日に『吉本新喜劇』と『宝塚』の舞台中継をテレビで毎週見ており、生まれて初めて見た派手なロングドレス姿の生身の女性は宝塚の娘役だったりするのだ(当時、ウェディングドレスというのはまだ珍しかった)。

そういうのが長じると、『ボケ突っ込みができる派手なおばちゃん』が出来たりするんだろうか?

最近、関西のおばちゃんの豹柄率が東京より低いという統計が発表されてニュースで不思議がられていたが、なんてことはない、関西のオバチャンは豹柄じゃなくてラメ率・スパンコール率が高いはずだ多分。モトが宝塚だからな。

ショートヘア率も関西のオバチャンのほうが高いはずだ多分。モトは宝塚なんだからな。

背負えるもんなら、ダチョウの羽をワンポイントで飾りたいはずだ。なんせモトは宝塚なんだからな。←これは自信なし。

もし、自分の葬式のオプションを自分で選べるなら、フィナーレで持つ花束型の鈴(正式名はなんていうんでしょう?)を参列者に振ってもらうのを選ぶはずだ。なんせモトは...

というわけで、関西女子として直球ストレートな環境で幼少期を過ごしたワタクシの少女期にトップだったのがツレちゃんだったのだ。駅前の商店にはツレちゃんがにっこりほほえむハイクラウンチョコの看板があったくらいだ。

もちろん大劇場にも行ったさ。当時はベルバラ前で、飛び込みでも楽勝で観られたもんさ。もちろんツレちゃんがトップの組だったさ。題名もいまだに覚えていて『アルジェの男』という演目だったさ。ちょっと小学生の眼には華やかさが足りんようにも感じたが、まぁ、それがツレちゃんぽくてよかったさ。それから20ン年後、その当時の気分で大劇場いったら、なんとまぁ、飛込みなんぞでは観れんようになってて、泣く泣く炭酸せんべい(好物)を買って帰ったさ。

で、今回のお芝居はと言うと、まさしく『宝塚・第6の組・狸組』公演でした。もっと、『ああっ、みんな歳取っちゃってぇ』と呆然とするかと思いましたが、そのあたり(どのあたりだ)を自ら突っ込む自虐ギャクが随所に炸裂。往年の名曲と名セリフをところどころに盛り込みつつ、現役時代にはなかったであろう(いや、最近の宝塚はどうなのか全然知らないんでわかんないんですけど)『観客席の通路を通りながら舞台へ』とか『皆に手を振りつつ観客席へ降りてくる』などという演出もあり、感慨深いものがあります。

それになんというか(これも今の宝塚を知らないんでわからないんですが)、現役時代から比べると肩パット2、3枚取れたくらいのリラックスさというか、余裕が感じらられて楽しかったです。

夫に『どうだった』と聞いたところ、『いや〜、面白かった、もっとこういうの観に行きたいな』とのことでした。

ということなので、是非男性の皆さまも『本当の女子高』気分を味わいにいらっしゃいませ。

ちなみに帰りは歌舞伎町1番街が『巣鴨とげぬき地蔵通り』状態に。何も知らずにこの雑踏に巻き込まれたお嬢さんが『なにこれ〜!周り全部大阪のおばちゃんばっかり〜!こわ〜い』とびびっておりました。


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