アサノ氏は…喋る 【問題編】
クイーンズでロイヤルな日本語
The picture above and sound files below were captured from a movie "A Majority of One", Warner Bros., 1961, USA, and these materials are quoted in order only to help readers to understand my thought on difficulty of mutual understandings among different cultures. I believe that my way of quotation in this page is proper and reasonable.
いままで何度かご紹介してきたアメリカ映画 "A Majority of One" (まだご存知ない方は、『写真館USA』の『オビワンただいま修行中』と、ここの『その40:おしぼり実践編』、『その42:アサノ氏の真実』をご覧ください)。今回は、サーの称号を持ち、先日亡くなったアレック・ギネス(『スターウォーズ』のオビワン・ケノビの役で有名)が演じる日本人アサノ氏のセリフを教材に、格調高い日本語を勉強してみましょう。
まず、皆さんの日本語ヒアリング能力の実力レベルを測ります。下の音声ファイル(MP3)を聞いて、アサノ氏のセリフを書き取ってください。さあ、用意はいいですか?
◇◇◇ 【解答編】はこちら ◇◇◇ |
あなたは何問できましたか? 日本語のネイティブスピーカーなら当然、全問正解ですよね。最初は『え、なに?今の日本語だったの!?』と思ったアサノ氏の日本語。このページを作るにあたって何度も聞いていたら、聞き取れるようになっちゃって、『アサノ氏、意外と丁寧な言いまわししてるじゃん』なんて思ったりして(でも、アサノ氏の家族や使用人に対する表情は冷たい)。
これが聞き取れたら、『日本語は第2次大戦の捕虜時代に覚えた』おじいちゃん(進んでコミニュケーションを取ろうとしてくれるとは思えないが)の日本語も、『アニメを見ながら独学でニホンゴを覚えた』お兄さんのニホンゴもばっちり聞き取れますよ。その上、この頃のビジネスの席で役立つこと請け合い(特に日産。ゴーンさん喋るもんねぇ)。
いや、繰り返しますけど、この映画は本当によく出来ている方です。日本人と日本文化をとても好意的に、そしてわりと正確に描いてくれてます。ただ、アレック・ギネスのメーキャップ(これは本人の責任とは言えませんが)と日本語がとことん妙なおかげで、日本人の眼にはヘンに映っちゃうんですね。